2017年5月9日火曜日

サツマイモ栽培工場


サツマイモはプランター栽培が可能であり、比較的弱い光でも育つ。採算を度外視すれば人工光植物工場での育成は可能である。問題は、4ヶ月と比較的長い期間の育成が必要なことだ。
ここで、芋を燃料として育成しようとしている研究室を紹介する。
ここでは、イモは最短6週間、平均8週間で育てるという試みをしている。これは、芋の育成期間のうち、小さい頃は成長速度が速いことを利用し、期間当たりの収量を最大にすることを実現している。当然できたイモは小さいのだが、収量は最大になる。
この研究室は、イモを食用ではなく燃料として利用することを目標としているため、味については何も言及していない。だがもちろん、燃料とするためには糖分や炭水化物が必要で、これは味に貢献するものだし、食用のイモは熟成させることで美味しくなるので、食べる方向性はある。小さいイモであっても、自己消費や潰す用途(菓子材料など)であれば問題なかろう。洗浄後そのまま袋に入れ、電子レンジで加熱して蒸かし、そのまま冷凍して通販に流す「一口イモ」なんてのは如何だろう。
この研究では植物工場までは考えていないようだが、夜にも光を当てて、また環境も調節してやることで、育成期間をもっと短くすることができるかもしれない。潰す前提なら多少ラフに扱ってもよいだろうからロボットの導入も考えられる。狭い空間に押し込んでもそれなりに育つはずだ。となると、工程の大部分をロボット化して自動収穫するような植物工場は考えられる。この場合、例えば実と葉茎をロボットで分離して、葉茎を裁断乾燥して燃料に使う、というところまでロボット化が可能だと思う。
残念ながら、このHPは2013年で更新が止まってしまっている。現状の研究の進展をぜひ見てみたいと思うのだが。

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