2017年5月23日火曜日

AI構造計算


現在の建築基準法では、構造計算は演繹的に行われる。これに対し、帰納的に行う構造計算というのが考えられないだろうか。
話は簡単。設計図を使って仮想空間に建物を実際に建て、揺らしてみるのだ。幾つかの地震のパターンを入れておいて、安全率を掛けて実際に建物が倒壊しなければ、あるいは構造材のダメージがなければOK、とする。
CADやCAMが普及してきたことから、CADオリエンテッドな建築も増えてきている。単に図面だというだけでなく、パーツの材質や結合方法など、様々な情報がここに集約するため、抜け漏れがないし、変更にも適切に対応できる。そういった時代ならこその提案である。
具体的にどんなメリットがあるのかと言えば、細かい規定を守らずとも倒れなければ良いでしょ、と言える事だ。つまり、耐力壁や柱の位置関係など、構造に関わる位置や素材選びの自由度が広がる。それを意匠に生かすのも良いし、コスト低減に向かうのも一つの方法だ。新しい素材や部品も使いやすくなる。
CAD/CAMが進むことで、耐震設計以外にも、日照計算、耐火設計、防音設計、換気設計などもシミュレーションでできるため、建築の質について総合的な評価が簡単にできる時代が来るのではないか。また、それを売りにした新しい家がどんどん出てきてほしいと思う。

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