「ジューゼロ」というジューサーがある。普通のジューサーとはかなり違う。ジュースの元になる素材(野菜等)がパックに入っていて、これをセットして圧搾する。このため、機械も衛生が保てるし、野菜の鮮度や素性についても一定の品質を保つことができる。
以前、「芋豆穀類の培養」という投稿をしたのだが、これと同じように、あらかじめ衛生的な工場でパッケージされた材料を使い、機械の方もその工場が設計したものを使えば良いのではないか、と考えた。
システム構成は以下のとおりになる。まず、芋や豆などの細胞が少量入っている、衛生的なパックが販売される。これには培地と養分まで入っているが、水は入っておらず、空気を抜いて冷凍された状態で販売される。
家庭用の培養器は、電子レンジ程度の大きさで、複数のパックをセットできるようになっている。倍容器には水タンクがあり、パックを穿孔して水を供給する。もちろんここは無菌にするため、浄水フィルターや殺菌ランプなどで防護している。
パックにはQRコードが印刷されており、そのパックに合わせたレシピで培養する。完成すると培養器が知らせてくれる。これを取り外し、そのまま冷蔵庫や冷凍庫にしまうこともできる。完成しても無菌のため、長期保存ができる。
どの程度の培養を目指すかによって体積効率は変わるが、例えば月に一回、小型の段ボールを一箱受け取るだけで、家族4人の三食の主食分と惣菜の素材が賄える、となれば、少々高くても人気になるだろう。また、電気と水さえあれば僻地でも食料が得られる点、防災用品としても有用だ。
問題になるのは実現可能性とコストだろうが、どちらもまだ計算していない。
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