最近になって、AIの潮流が変わってきているように思える。Watsonのような巨大なAIに難しいことをさせるのではなく、ラズパイに音声認識をさせるような、ちょっとしたことに使うといったものだ。
その殆どは音声認識か画像認識であり、しかも自分(IoT機器)が自分で理解できる範囲でのみ行い、他は無視する。また各々は非常に小さいリソースで且つ独立して動き、継続的な学習も殆ど行わない(最初に学習済みのものを使用する)。
これは商機ではないか。WatsonやGoogleの巨大資本には適わずとも、小さなものを極限まで磨くのは日本人の得意だ。もう少し進めていけば、なかなか楽しい家電が多数生まれるのではないか。
- 家電にニックネームをつけられ、Amazon Echoでなくとも単独で応答する。
- 声を変えられる。似たような声では家電同士を区別できないから。
- 言葉が詰まったり言い直したりするのに対応する。
- ネット経由で認識技術を向上できる。これはとりあえずスマホと繋がればよいので、Bluetooth LEでリンクすればよい。
- できれば、スマホ経由でトレーニングすることで、個人の言い方の癖に対処できる。
- できれば、IFTTT対応し、連携できる。
他にもテレビのオンオフ・音量・チャネル切り替えなどはすぐに思いつくし、インターホンが鳴ったら「応答して」「繋いで」と言うだけで繋げるのも簡単で良い。どんな言葉がどんなタイミングで(インターホンの場合なら鳴ってから10秒以内にだけ反応する、など)必要かを細かく分析すれば、使い勝手の良い家電が誕生するはずだ。
人によっては家電に「はなこ」とか「セバスチャン」とか名を付けて楽しむ人もいるだろうし、雑談応答にしても、Amazon Echoよりはぬいぐるみに付いていた方が楽しいはずだ。
そういうものが、家電やおもちゃとして雨後の筍のように出だすのも、もうすぐだ。
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