2018年5月18日金曜日

火を使わない屋外調理


以前、ハクキンカイロの原理によるコンロを提案したが、発熱温度は150~350℃と低く、調理にはちょっと心許ない(通常のコンロは1700℃)。しかし、これに低温調理や圧力鍋の原理を組み合わせれば、ハクキンカイロの温度でも大丈夫かも知れない、と考えた。

どちらが良いのかと問えば、低温調理では時間が掛かるし、大量の水が必要になるので燃料効率が問題だ。となれば圧力鍋しかない。

最近では、電子レンジ用の樹脂製圧力鍋もあるくらいだから、持ち歩きの苦労はない。加熱方法さえ考えればよい。以前のハクキンカイロ応用コンロでは、中空の金属パイプの内部に白金を付着させ、ガス混合気を通す方法を提案した。圧力鍋の底をこれにするだけで、携帯圧力鍋の完成となる。

圧力鍋の特徴は、内部が均等に高温高圧になることだ。上が開放されている通常のパンと違って、衛生上も有利だ。もちろん調理時間も短時間になるし、燃料も節約できる。

鍋自体を樹脂製にするには、少し工夫が必要になる。樹脂製の鍋では350℃に耐えるのは無理だからだ。また、熱伝導性が悪いので、外側から暖めるのは効率が悪い。このため、発熱部を蓋の上から吊るし、ガスも蓋から供給してやるようにするのが良いだろう。発熱部が水に漬かるようにして、その上に食材を置けばよい。

「焼く」ことができないので、例えば焼きそばやバーベキューはできないが、これだけでも相当にキャンプや登山の足しになるのではないか、と考える。

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