2018年5月4日金曜日

ドローンによる立体的大気調査


気象用のセンサは地表付近か、せいぜいビルの屋上にしか設置できない。しかしドローンなら空中のいかなる位置にもセンサを飛ばすことができる。定期的にドローンを飛ばして立体的な気象図が書けたら、更に正確な気象予測に活用できるはずだ。

問題となりそうなのはドローンの移動距離や高度、法的な制限(市街地では飛ばすな、など)、またその規模(毎日何時間も、超広範囲に飛ばすのは費用が掛かる)だ。このため、どちらかというとプロペラを使うドローンよりも模型飛行機を飛ばすイメージになると思われる。

飛ばすドローンの数をできるだけ減らし、効率的な観測をするためには、気流の境目を狙って飛ばすのがいいはずだ。つまり、センサを使って気温や気圧の急変を感じたら、境目を予測して細かく引き返し、境目を何度も往復するような飛ばし方をすればよい。
これはつまり、あらかじめ決まったコースを飛ぶのではなく、計測と推定を逐次繰り返すことになるので、ドローン自体にAIを搭載するか、高速通信で母艦と常に通信するような仕掛けが必要になる。

これは、単純に天候予測にも有効だが、大気汚染の広がり方を調査したり、火山灰の降り注ぎ方など、防災の視点でも役に立つ。その場合はピンポイントで、より高精度な調査が可能となるだろう。

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