2018年5月24日木曜日

ロボットカーによる物流補完


宅配ロボットと自動倉庫の融合」において提案した自動倉庫を、地域で共同運用するような形態を考えてみる。例えば、人里離れた集落の公民館などに一つ、大き目の自動倉庫を置いておいて、温泉やスーパーなどの店舗に小規模のもの、各家庭用に更に小さなものを置くことにする。

村の人が買い物に行くとする。すると、その場で箱に詰め、スーパーの倉庫にそれを仕舞う。すると宅配ロボットが自動で運び、自宅の自動倉庫に配達してくれる。人は手ぶらで帰ることができる。

ネットスーパーで買い物をする際も、数時間で自宅の自動倉庫に届く。自動倉庫に冷蔵冷凍の機能を設けておけば、ちょっと自宅を離れていても問題ないだろう。また、自動倉庫から翌日までに取り出されなかったら警告をするようにしたら、見守りも兼用できる。

その人が今度は温泉に行くとする。タオルや着替えを自宅の自動倉庫に入れ、やはり手ぶらで出掛ける。ロボットが自動で温泉まで運び、温泉の自動倉庫からそれを取り出して温泉に入り、上がったら今度はクリーニングに廻すよう指示して箱に入れ、手ぶらで帰る。数日後にはクリーニングされた服が自宅の自動倉庫に入る。

外出した後になって、雨が降ったり予想外に寒かったりしたら、あらかじめ準備しておいた箱を外出先に送ってもらうようにすれば、安心して帰ることができる。

宅配便も、自宅の自動倉庫に入れておけば、宅配ロボットが回収してくれる。一旦公民館の倉庫に集めて、後は宅配会社が集荷してくれる。配送は逆方向に行う。

何れにおいても基本は通函を使い、空き箱のことを気にかける必要はないようにする。地域外への宅配だけは別だが、これは宛先で警告できる。

この程度のことなら、気合を入れて作れば今でも十分に実用化可能だ。高齢者向けのリゾート地などではかなり重宝されそうな気がするが、如何だろう。

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