2018年5月13日日曜日

裁判のIT化に注文


裁判手続き等のIT化検討会なるものが発足しているらしい。

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/saiban/index.html

マクロの概念としては賛同する。勿論セキュリティや物的証拠の電子化など問題はあるだろうが、技術が解決してくれる類のもので、本質的な懸念ではない。

ただ、この中に全く出てこない概念があって、それが「ITによる裁判自体の特徴分析」である。手続きや事務作業がIT化するのは結構だが、ここに何も触れられないというのは如何なものか。

例えば、原告や被告が個人か法人か、あるいは官庁自治体や関連組織かどうか、地方によって、その傾向に極端な偏りが出ていないかをBIで出せないだろうか。裁判官によってはどうか。弁護士や判事によってはどうか。あるいは結審に掛かる時間はどうなのか。裁判所の「忙しさ加減」はどうなのだろう。知りたいことはまだまだある。

まあ、裁判だけでは不公平だから、立法と行政にも同じような仕掛けを入れてみたらどうだろう。総労働時間、給与、移動距離、経費、疾病率などから入れば比較的理解が得られやすいだろう。それからだんだん「ちゃんと仕事してんのか?!」といった内容に関わる指標を追加していく。

公務員なのだから情報公開は当たり前だ。別にプライベートまで知りたいと思わないが、こういったことこそITの活躍の場である。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目の投稿:

ダイナミック租税とその指標

今の法律では、税率は一定の計算式で表されるが、そのパラメータは固定である。需要と供給のバランスによって商品の価格を変えるダイナミックプライシングというのがあるが、あれを租税にも適用してはどうかと考えてみた。 納税者の声をベースにして様々な租税や補助金を自動調節して、どこか一箇所...

人気の投稿: