2018年8月17日金曜日

5Gの値段


先日、NTTドコモの社長だったかが記者会見をしていて、5Gの値段について言及していた。曰く、現状のもの(LTE)と同等か少し高いくらい、とのこと。これには大いに幻滅した。

というのは、5Gの時代は基本的にデータ通信量が多くなると考えていたからだ。速度が上がりレイテンシが向上するのであれば、今までより一杯使おうと思うだろう。しかし同じ値段なのであれば、パケ死までの時間が短くなるだけだ。従来と同じことしかできない。

機材のコスト回収という理由は分からんでもないのだが、これではいけない。使われなければ回収もできないだろう。そこで改めて考えるのは、その値段の根拠は何なのだろうか、ということだ。

使う人間の数はそう変わらない。一人当たりの使用時間だって、そうは増えないはずだ。同じ時間で使うデータ量が増える、例えば動画を見るのなら画質が向上する、というのが殆どだろう。その状態において、パケット比例で料金を設定するのは如何なものか。

では何を基準にすべきなのかと言えば、新しい機材の時分割占有時間ではないか、と思うわけだ。例えば5年で回収するとして見込み客が100人なら、コスト÷5年÷12ヶ月÷100人こそが平均的な支払い額になるべきだ。

この考えていくと、ビットレートが上がればその分パケ代は下がることになる。勿論リニアに下がらなくても良い。例えば1GB2000円だったところにスピードが5倍になったとして、1GB400円でなく700円でも良いだろう。これくらい下がれば費用回収にも支障ない程度に使ってくれるはずだ。

さて、本番に向けてまだ時間はある。料金体系一つで使い方も変わるはずだ。ドコモがどう決定するのか、注目している。

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