2018年8月11日土曜日

難解な契約のAIによる解釈


米国の俳優と映画会社等の契約書は膨大なのだそうだが、本人がそれを逐一読めないほどの分量というのは、それだけで十分に犯罪ではないかと思う。

日本の場合は、保険の契約がそうだろう。例えば病気や怪我に対する保険の適用について、病気の種類によっては例外がある場合がある。それが病気なのかどうか微妙な場合の線引きとして、例えば親知らずの抜歯は適用になるのだろうか。

実は親知らずの抜歯でも入院して手術するというケースはそれほど珍しくない。それも医者に勧められたものだった場合、普通なら保険適用と思うだろうが、そうでないことは多いのではないか。

契約書が長いのは勿論正確さを求めるためというのが第一だろうし、殆どの項目は問題ないものと信じたいところだが、それをチェックするのが人間であれば抜け漏れも偏りもあるだろう。それをAIにチェックさせるというのには、一定の説得力がある。

それも、契約自体のチェックだけでなく、実際に申請して適用除外されるケースがどれだけあるかの情報開示があれば、ネックになりそうな契約条項があらかじめピックアップできるだろう。それに、必要ない条項、例えば支払い能力の調査に全収入支出の調査権が与えられるような事項についてもチェックができるはずだ。

ここから発展して、例えば複数の保険を並列に突き合わせてみて有利不利を知るとか、状況の分かりやすさをスコア化するとかも可能ではないかと思う。

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