2018年8月2日木曜日
仮想議会
国会でも市議会でも良いのだが、顔を合わせて議論をしないほうが冷静な議論ができる、という面はあると思う。日本でもかつては乱闘やら牛歩戦術やらと意味不明なことが行われていたが、バーチャル空間上に議会を設置してしまえば、そういった茶番は無用になる。
ここで提案するのは、メイン会場があって、出張者だけがTV会議で参加するのではなく、全員がTV会議で参加し、議会自体も仮想空間上に設置するものだ。
答弁席、議長席は常に映るが、それ以上は出席確認と発言者のみの映像、資料映像、投票、発言要請などのみを配信する。これなら大量の回線は必要ないし、野次も拍手も聞こえない。(いいね!ボタンはあっても良いかもしれない?)
カメラは全ての出席者に対して必要で、出席確認も厳密に行う必要はある。チェックインしてから抜け出る、別の人が一緒に居る、などは排除しなければならない。(居眠りくらいは許されるだろう。) その意味では必要な仕掛けはあるので、新規開発になる。
さすがにスマホ一つで、というわけには行かないだろうし、機械だけでなく設置場所にも制限ができるかもしれない。信頼できる建物の常設の専用TV会議室に限る、などだ。
その手間を掛けても、そのようなシステムで運用する価値はあると思う。例えば全ての議会は録画保存され公文書にすることができるし、議事録を取らずともそれをそのまま使える。もし必要になれば、音声認識で自動作成することもできる。
時間厳守もできるだろう。議長のマイクを取り上げるとか議長席に詰め寄るとかいった、詰まらない工作もできなくなる。本来のTV会議の利点である場所の自由性は、国会では有効だが地方議会ではあまり関係ない。従ってまずは、国会をメインターゲットにするのが良いだろう。運用が上手くいけば、国会議事堂は廃止でよい。
天皇陛下臨席での開会式など、儀式的な面では後退してしまうが、それもまた目的のひとつである。
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