2019年2月16日土曜日

TPCの設立


最大の世界組織は国際連合だが、これは第二次世界大戦の戦勝国が圧倒的に有利な仕掛けになっている。常任理事国と拒否権がそれだ。もちろん適正に使われていれば文句もないが、結局これは自国に不利なことを拒否するだけに使われている。

一方で、生物多様性や地球資源の枯渇、地球温暖化、パンデミックといった、全地球をまたがる問題が大きくなってきている。これは政治とは関係なく、純粋に科学的な視点から議論しないと、正しい方法は導けない。しかしこの問題に、常任理事国(戦勝国)がどうも鈍くていけない。

地球平和連合TPC

空想の組織だが、今の国際連合とは設立目的も組織も異なっている。必ずしもこれと同じでなくても良いのだが、「科学的視点からの地球の存続性維持が目的」かつ「国際連合に匹敵あるいは凌駕する発言力や実行力を持つ組織」というものはあっても良いと思う。

組織の概略は以下の通りだ。
  1. 組織は国単位ではなく、科学者の互選によって行われる。つまり人が基本単位である。
  2. 少なくとも調査の費用として潤沢な資金を持つ。これは国が国力に応じて支出する。
  3. その決定は、国への努力を促すものではなく、具体的な人や企業に対するものとする。
  4. 決定に至る経緯、根拠は全て公開する。
  5. その決定の効力は全世界に及ぶものとし、国や地域で離脱することは認めない。
  6. その決定に従わない国、地域に対しての強制力を持つ。それは経済、軍事、情報の全てに渡る。
  7. その決定は何れも、科学的な視点、且つ人類や地球生命存続に関する重大な危機への対処のみに限定する。
まあお花畑の提案であることは認めるが、科学者にはもっと行動力を与えても良いのではないだろうか。少なくとも政治家と同等の権限を与えるというのは考えても良いと思う。

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