2019年2月25日月曜日

ビデオチャット通関


あんまり考えたくないことではあるのだが、今まで人の出入りに関する「通関」という制度が空港や港で行われていたのと同様なことが、ビデオチャットにも適用される恐れが出てきたのではないか、と考えている。

ビデオチャットと一口で言ったが、これには様々なバリエーションがあって、その最大のものはテレイグジスタンス、すなわちロボットを操作して遠隔地で自分があたかも行動しているように振舞うことだ。そのロボットが人間そっくりで、顔もその人物の顔が投影されていたとしたら、通関を通らなくても事実上は他国に行けることになる。

人をその国に入れない理由は、犯罪、テロ、スパイなどの恐れだろう。単なるテレビ電話では無理でも、テレイグジスタンスならそれができる。もちろん今は稚拙なロボットしかないが、ロボットが高度になれば、アナログ的にその危険は高まる。

そしてこの「アナログ的な危険」すなわちレベルに応じた危険は、場合によってはテレビ会議でも実現できるだろうし、アバター会議でもできるかも知れない。どのレベルでどんな危険があるかは検証されていないし、時代によってもできることは広がっていくはずだ。

そうなればもう、それらを何らかの方法で管理するしかないのだ。国を超えて通信するには、相手国の大使館に併設したビデオチャット会場に行って許可ビザを発行してもらって通信監視の下で話すしかない、あるいは政府謹製ファイアウォール経由でないとできない、などの規制が、起きないとは限らないのではないか。

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