2019年2月25日月曜日
ビデオチャット通関
あんまり考えたくないことではあるのだが、今まで人の出入りに関する「通関」という制度が空港や港で行われていたのと同様なことが、ビデオチャットにも適用される恐れが出てきたのではないか、と考えている。
ビデオチャットと一口で言ったが、これには様々なバリエーションがあって、その最大のものはテレイグジスタンス、すなわちロボットを操作して遠隔地で自分があたかも行動しているように振舞うことだ。そのロボットが人間そっくりで、顔もその人物の顔が投影されていたとしたら、通関を通らなくても事実上は他国に行けることになる。
人をその国に入れない理由は、犯罪、テロ、スパイなどの恐れだろう。単なるテレビ電話では無理でも、テレイグジスタンスならそれができる。もちろん今は稚拙なロボットしかないが、ロボットが高度になれば、アナログ的にその危険は高まる。
そしてこの「アナログ的な危険」すなわちレベルに応じた危険は、場合によってはテレビ会議でも実現できるだろうし、アバター会議でもできるかも知れない。どのレベルでどんな危険があるかは検証されていないし、時代によってもできることは広がっていくはずだ。
そうなればもう、それらを何らかの方法で管理するしかないのだ。国を超えて通信するには、相手国の大使館に併設したビデオチャット会場に行って許可ビザを発行してもらって通信監視の下で話すしかない、あるいは政府謹製ファイアウォール経由でないとできない、などの規制が、起きないとは限らないのではないか。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
注目の投稿:
高市氏の積極財政論と確証バイアス
高市首相は安倍氏と同じ積極財政論者で、就任直後からその方向に舵を切っている。プライマリバランスゼロ目標を事実上反故にし、戦争でもコロナでもないのにいきなり17兆円もの補正予算を組んだ。ちなみに安倍総理が初年度に打ち出した補正予算は10兆円であり、それと比べても突出している。 こ...
人気の投稿:
-
高市新総理がかつて主張していた「スパイ防止法」。巷でもスパイ防止法の制定を望む声は強いのだが、調べてみるとそんなに単純な話ではない。特に、世間のイメージと実態はかなり異なっていることが分かったので、ここでメモしておく。 まず、「スパイ防止法がないのは日本だけ」とよく言われて...
-
骨梁とは、骨の内部に存在する網の目ないしはスポンジのような構造のことだ。この構造によって、骨は頑丈なのに軽量でいられる。類似の構造としてはアルミ発泡材があるが、あれはどちらかと言えば消音や軽量化が目的であり、骨のような(建築用語で言うところの)構造材としての用途とは少し違う...
-
書籍「糖質疲労」「脂質起動」がベストセラーになっているらしいというので、少し読んでみた。そこに書いてあったことでいくつか気になったことがあったので、これをネタに生成AIをイジメてみようと思い、会話してみた。 その疑問とは、いわゆるベジファーストへの反論である。 まずベジファー...
-
生成AIを使って作成されたイラストに対する極端な非難が相次いでいる。そのどれもが、ちょっと行き過ぎに思える。例えば、事前にAIであることを知らせているもの、絵を描いている本人が確認し承諾したものまでも非難されている。なぜこんなに過剰な反応をするのだろう。単にノイジーマイノリティの...
-
屋根に超音波振動装置を取り付けておく。これによって屋根と雪の間の結合が破壊され、雪が滑り落ちやすくなる。これが題記装置の原理だ。角度によっては放っておいても落ちるだろうし、そうでなくても楽に雪下ろしができる。 まあ超音波でなくて低周波でも良いのだろうが、超音波の方が簡単...
-
ハクキンカイロの発熱原理を調べていて、これを防災用(キャンプ用でも良いのだが)の湯沸しに使えないかと考えた。 普通、キャンプではガスコンロを持っていく。だがあれは裸火を使うから、熱効率は悪い。これに対してハクキンカイロの仕掛けは、白金触媒を適切な場所に配することで、極...
-
世の中の話題はAGIを通り過ぎてASIに進んでいる。AGIがGeneral IntelligenceならASIはSuper Intelligence、即ち人類を遥かに超えた知性ということらしい。 2045年にシンギュラリティが起きると予測したのは、人工知能研究の世界的権威であ...
-
一時期流行したベーシックインカムもいったん廃れたが、完全に潰れた訳ではなく、一部の市民や政治家は諦めていない。また何度も復活するだろう。そしてまた萎むだろう。 世間がベーシックインカムに反対する理由は主に財源と配分であろう。MMT信者のおバカ提案は論外だが、そうではない真面目な提...
-
免震構造については過去いくつか提案しているが、これの新しい版である。 以前、難燃性の油の上に浮かべた船の構造を提案したことがある。あれの砂版である。つまり、砂のプールを作っておいて、その上に浮かべるというものだ。砂が抵抗となって振動を軽減する。 ただし、油や水と違って砂の...
-
ディーン・ケーメン氏が発明した浄水器「 スリングショット 」の原理は、いわゆる蒸留である。つまり水を沸騰させて水蒸気にした後、冷やして水に戻す。汚水と蒸留水の間で熱交換を行うことで効率を上げている。 日本では、防災用の浄水器としては中空糸膜や逆浸透膜が殆どだ。これと蒸留式には...

0 件のコメント:
コメントを投稿