2019年2月11日月曜日

PMR


PHR(Personal Health Record)に対抗して、PMR(Personal Mental Record)というのを考えてみた。

Apple Watchやアクティビティトラッカーがこぞって計測しているのが鼓動だが、これで心室細動を検知するというのはとても良い応用だ。しかし技術というものは、何時でも深刻なものからつまらないものへ、つまらないものから深刻なものへと変化する。

ブレスレットデバイスのセンサで、人間の感情を検知できるようになったら、24時間感情の振れが計測できる。それを他のデータと組み合わせると、色々な応用ができるのではないか、と考えたわけだ。

他のセンサなどから得られる自分の行動と関係付けた感情の動きを見ると、自分が何に心を動かされたのかが自動で記録される。これがどんな応用を生むのだろう。
  1. SpotifyのYour Relsase Radarを聞いていて、自動的にハートボタンを押してくれるアドイン。Spotifyでは、スキップせずに聞いていたら高評価と勝手に勘違いするが、それを軽減させる。
  2. 映画やテレビを見ていて興奮した、感動した場面を記録しておいて、似たような映画を推奨する。
  3. 会った人の好き嫌いを記録しておいて、嫌いな人の共通点を分析する。
  4. 天気や気圧などと気分の関係を導き出し、天気予報を見てあらかじめ警告してくれるAIアシスタント。
  5. 多数の人が不快になる場所や時間帯を分析して、警官をあらかじめ配置したり、そうならないようにその場所に工夫を加える。
  6. 会社での人事考課の参考にする。性格を上手く相殺してくれるような配置を考えたり、業務を相性の良いものに変えたりする。
  7. 学習ソフトや学習塾での勉強の効率化に応用する。分からなければイライラするか不安になるはずだ。
  8. 婚活や恋活に使用する。もちろん相性を見るためのものだ。あるいは営業が接客の訓練に使用する、CMの効果測定、テレビの視聴率予測など。
このどれをとっても大きな価値がある。問題なのは、そのような精度の良い感情分析を、小さな機器を着けるだけで自然に測定ができるのかどうかだ。ここは研究の進展を待たなければなるまい。

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