2019年2月15日金曜日
走り回る自販機
以前、自動運転車の中にはサービス提供車も出てくるだろう、と予想した。例えば高速道路を併走ないしは後ろから追いかけていってドッキングし、モノを売ったりケータリングをしたり、トイレを提供したりするものだ。だが考えてみればもっと身近なものがあった。自販機だ。
構想としては簡単である。セグウェイのように動き回る土台の上に、少量の飲み物や菓子、ファストフード等を乗せて、歩道や公園などを巡回するのである。これが近くを通ったときに一定のジェスチャーをしたり視線を向けたりすれば、自販機の方から寄ってくる。目線を逸らせばまた走り去る。これだけだ。
常に動き回るのであれば的屋スペースは不要であり、場合によっては専用のソフトで呼び出すなどもできるだろう。自販機設置が不要になれば土地は広く使えるし、在庫も潤沢に持つ必要はない。売り切れれば直ちに補充に戻れば良く、他の自販機と連携して商機を逃さずに売ることができる。
これとよく似ているのが、野球場のビールの売り子だろう。売り子によってはその業績が大きく異なったりするが、あれもマーケティングの結果であって、AI分析が役に立てば機械に任せるのも十分に商機がある。これと同様、祭りだけでなく単なるイベントにおいても、ロボットを駆使する新的屋が出現するかもしれない。
尚、これには更にバリエーションがあって、もっと呼び出し機能を積極的に使うことで、公衆電話やポストが動き回ることも可能だ。クリーニングに出す衣類や機械の修理依頼など、色々な「御用聞きロボット」が出現するのも、そんなに先のことではないだろう。
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