2019年5月3日金曜日
IPテレビインフレーション
NHKがネットワーク配信をするようになったのだが、これで受信料を払え、ということになるのだそうだ。ネットワークは放送専用の設備ではないから、ちょっと無理があるように思う。
まあ、ここはこの話ではない。5Gでパケット代が安くなってきたら、今のradikoと同じような感じで、TVerを凌ぐ大量の動画配信チャネルが出てきてもおかしくないのではないか、と考えたからだ。単純に言えば、AIで自動で動画を作る、VTuberが一人づつチャネルを持つなど、素人や半素人の乱立時代が来るのではないか、ということだ。
大昔、NHKがTVMLというのを作ったことがある。これはもう死に体だが、要するにシナリオを書けば動画ができる、というのがその基本的発想であり、この思想自体は有用だ。
キュレーションメディア(GunosyやSmartNewsなど)が拡大して、アナウンサーが読み上げるだけの番組から始まって、それを5分に纏める、本人が暇にしているのを見越して通知するなどしながら自動生成するタイプのオンデマンド系のものと、ターゲットを細分化したチャネル(年齢別、思想別、趣味別、言語(国)別、宗教別など)が出てくるのではないかと考えている。
一日中ニュースを流しているようなものとは違い、民法のように一日中何かを流している。視聴者は少ないが、作る労力も少ないのでそれに見合う、というわけだ。この大元となる番組を作っておき、そこからターゲット別にコンテンツを抜き出したり、AIでアレンジしたりして作成する。
ニュースは一番簡単だ。産経と赤旗とはよく言う言葉だが、ニュース配信社からのニュースを買ってきて、ターゲット別に仕分けし、解説部分は各々自動生成して、AIアナウンサーに読ませれば良い。スポーツなどは、各々ひいきのチームの視点でアナウンスやダイジェストを作り変える。
アニメチャンネルのようなものは今でもあるけれども、そうではなく、子供が飽きた頃に教養番組やニュース(もちろん子供向け)を挟めば、一日中それを眺めていても良い、というようなものも可能だろう。また、例えば入院患者向けチャネルとして、運動の時間を知らせたり、その指南をしたり、投薬を忘れないよう促したり、ということもできるのではないだろうか。
今や、スマホを片時も離さないような人も出てきているが、まだ操作が必要な点では改良の余地がある。その究極の答えが、タブレットに一日中表示されるカスタマイズチャネルだ、というのは、けっこうありそうな気がする。
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