2019年5月11日土曜日
自然なライブカメラ
警官が胸ポケットに納めるライブカメラ、というのが既にアメリカで使われているらしい。日本でもスパイカメラのようなペン型カメラやネクタイピン型カメラはあるが、どちらかというとキワモノっぽい。もっと自然な感じで、且つ長時間撮影できるライブカメラが欲しい。
さて、日立製作所が「レンズレスカメラ」というものを考案している。
https://www.hitachi.co.jp/rd/portal/contents/story/lensless/index.html
今はまだ試作品レベルらしいが、これなら服の表面に貼り付けられるし、レンズがないのでカメラを意識しなくて済む。また、原理からして多少は曲げられるかもしれない。
これにフレキシブルケーブルを付け、胸ポケットには電池と記録媒体、通信機器(BLEでよいだろう)を付けておけば完成だ。胸ポケットから飛び出るように貼り付けるか、ポケットの縁で折るようにして外にカメラを出す。
ポケット内の電池容量には余裕があるので、従来のライブカメラのような10秒間隔などではなく、5フレーム/秒くらいはイケるだろう。肝心なところでは、ダブルタッチなど何らかの操作すれば30秒だけフレーム数と解像度が上がるようにすればよい。もちろん音声も途切れなく録音する。
大雑把には、DVD品質で32GBだと11時間くらいだそうだ。つまり1時間3GB。フレームレートが1/6、解像度を1/4にすると、24時間当たり3GBで済む。これなら追加でSDカードなど買わずとも内蔵できるので、大きさはバッテリのみで決まることになる。恐らくスマホよりずっと小さくできるだろう。また、録画は自宅に帰る度にスマホやPCに落として圧縮し、サーバに上げる。これはGoogleフォトが使えるので実質タダだ。
これを毎日続けていると、動画が溜まっていく。ここから例えば誰とどの程度の間隔で会っているか、どの店によく立ち寄るか、幾ら支払っているかなど、あらゆる個人情報が解析可能になる。それをGoogleフォトのサービスとして、あるいは有料サービスとしてセットしてやる。
すると、例えば電話が鳴った時に、誰からかはもちろん、何時会ったか、その時何を会話したかまでが補助情報として表示される。また、相手の性格や好きな物まで覚えていてくれれば、謝る時に地雷を踏むこともないし、喜んでもらえるプレゼントを選べるだろう。
それもこれも、全てはライブカメラから始まるわけだ。今までの目立つものではなく、遥かに自然なライブカメラがあれば。これは見てみたい。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
注目の投稿:
ASIの発達と決定論
世の中の話題はAGIを通り過ぎてASIに進んでいる。AGIがGeneral IntelligenceならASIはSuper Intelligence、即ち人類を遥かに超えた知性ということらしい。 2045年にシンギュラリティが起きると予測したのは、人工知能研究の世界的権威であ...

人気の投稿:
-
「生成AIはミーハーである」の回でも少し触れたのだが、生成AIの回答は一次的には誤っていることが多い。それを指摘してAIが回答を修正していく様を見て楽しむ、というのが最近のマイブームだ。 どういう指摘をしているのか、と自己分析してみると、興味深いことに陰謀論者との議論とあま...
-
日本共産党が消費税減税案についてのサンデーモーニングの批判的なコメント(財源を示せ)に対し「財源を示した上で提言している」という反論をしている。そこで同じく、Grok3に計算してもらった。 日本共産党の提言は、2025年4月16日のものの他、幾つか出ている。そのおおよその方向性...
-
以前チラっと書いた、表題の分析の結果を披露しておく。 まず全体像について生成AIと議論した。結果として、その大まかなシナリオとは、 いわゆる減反政策によって、市場におけるゆとり分が減り、ここ数年は需給バランスがタイトになっていた。 農水省は減反政策は止めたと言っているが...
-
免震技術の一つに、「エア免震」というものがある。地震が発生すると、ホバークラフトのように地面から浮き上がる、というものだ。 http://www.airdanshin.jp/ なかなかよいと思うが、普段は浮いていないわけだから、例えば故障していないかどうか確認す...
-
近年の世界的な右傾化、自国第一主義化について、その原因を生成AIと討論しながら考えた結果、そういう結論に達した、というお話。 まずトランプが未だに支持されている理由について議論したのだが、その理由はアメリカ白人低学歴層の貧困化だという。この白人貧困層は、人数的には数千万人と規...
-
色々と生成AIと議論しているが、それに関して最近気付いたことがある。 最初の応答については、あまり深く考えずに世間の評判を基に答えるのだが、それには往々にしてウソ大げさが混じっている。それに対して指摘をし、更にそれを繰り返すことによって、だんだんとそのウソ大げさを理解し、マト...
-
https://jp.techcrunch.com/2018/03/17/2018-03-14-mit-gadget-puts-multiple-artificial-organs-into-a-paperback-sized-connected-system/ 実験の...
-
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E3%81%AE%E9%83%A8%E5%B1%8B チューリングテスト に対する反論とも言える思考実験だ。両者の概要はここでは省略する。Wikipe...
-
古くは仮面ライダースナックやビックリマンチョコ、最近では万博パビリオンの時間指定チケットやマクドナルドのちいかわグッズなど、何かと話題になっている転売の是非について考察してみた。これももちろん生成AIを使って、なかなか面白い結論が出た。 最初は万博場ビリオンについて議論したのだ...
-
生成AIに色々な疑問を聞いては楽しんでいるのだが、最近少々面白い発見をした。 景気対策として消費税減税や廃止を唱えている人は多い。素人だけでなく政治評論家や政治家自身にも多く見られる。だがそれは本当に景気の足しになるのだろうか。多くの人は施策のコストや長期的効果に言及していない...
0 件のコメント:
コメントを投稿