今のパブリッククラウドは、仮想マシンやコンテナベースか、あるいはストレージベース、ファンクションベースなどでバラバラだが、これらを纏めてOSのように見せるソフトがあっても良いように思う。例えばこんなものだ。
- ネットワークログインすることで使用する、Web OS。ストレージ容量やスピードなど、個々の資源をユーザが個別制御することはなく、定額の範囲内で自動調整する。例えば、同じ料金でストレージを多く使うとスピードが遅くなる。例えば、度を越えて大量にストレージを消費すると、回線もCPUも遅くなり、事実上使えなくなる。
- この調整は、いわゆるリアルタイムプライシングで行う。つまり、サーバ側のコストが下がれば、同じ料金でも使い勝手が向上する。
- 定額以外にも、負荷増大警告や、負荷追従課金などのオプションがある。
- 使えるアプリケーションは、全てストアにある。インストールは不要で、どれでもいつでも使うことができる。課金体系はまちまちで、都度加算されるものもあれば、定額のもの、売り切りのものなどがある。もちろん無料のもの、定額に含まれるものもある。
- ストアのアプリケーションは、背後でスケールアウトや多重化、トランザクションなどの機能をOSから提供され、スピードや信頼性を確保されるが、それはユーザには見えない。つまり、カネさえ掛ければ、クラウド側の資源が許す限り、幾らでも性能が上がる。
- もちろんOS自身もスケールアウトや多重化などを施してあり、信頼性もスピードも保障される。
- OSはオンプレミスでも実行できる。基本的には疎結合ヘテロジニアスなサーバ群にOSレベルでインストールするものであり、それ自身が耐攻撃性や自己修復性、ハードウェアの変更などに対応する。サーバの数や性能、ネットワークの信頼性や性能などを自動認識し、自身を最適化する。
- OSが提供するのは、複数の種類のストレージとファンクション、及びオブジェクトである。全てのアプリケーション及びミドルウェアはこれを前提として構築される。例えばDBやAIなどもこれをベースとして作られる。
- OSが提供する機能は自動スケールアウトが前提なので、課金などプロファイルでの調整はあるものの、非機能要件は皆一緒である。
- オンプレミス用には、アプライアンスが提供される。買ってきて繋ぐだけで使用でき、性能に不満があれば継ぎ足して使える。
このOSが完成すれば、単にWeb OSといったレベルを超えた、新しい世界が開けるものと確信する。
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