2017年9月18日月曜日

温室庭


一戸建てを(遠い)将来手に入れられたとしたら是非やりたいと思っているのが、庭にまで掛かる透明な天井だ。周囲の少なくとも上部も、同じように透明ガラスで被いたい。その心は二つ。一つは、雨の日でも庭が濡れず、強い風も吹かないようにすること。もう一つは、透明天井の大部分を半透過太陽電池にして、太陽エネルギーを最大限得たい、というところだ。

まず前者のメリットだが、この敷地に家を建てる場合、天井の防水が必要ない。海外の雨の降らない地方では、天井の作りがとんでもなくヤワなものもあるようだが、断熱さえしておけば防水が必要ないとなれば、相当な予算が浮かせられるだろう。また当然ながら、台風の日でもゲリラ豪雨の日でも、庭に出て休んだり遊んだりできる。他にも、車からの出入で傘が必要ない、宅配便なども濡れる心配がない、庭に出てからコートを着る、などもできる。もちろん洗濯物も干せる。

防犯上も、構造物に監視カメラやセンサを仕込むことは容易であり、隣家や道路との境界もしっかり把握できるため、有利になるだろう。

また、直射日光がだいぶ和らぐので、夏の断熱も弱くてよい。冬は逆に熱を溜め込んで寒さを緩和できる。このバランスを取るためには、天井付近のベンチレーターや周囲の壁の空き具合を調節する必要があるだろう。

副次効果として、敷地内に降る全ての雨を回収可能である。これは防災用、消火用、日常の中水(散水、トイレ)として使える。敷地内は逆に雨が絶対に降らないので、散水は必要になる。

後者だが、一般論として、一軒家の敷地面積はその屋根面積の数倍はある。だから、効率の悪い半透過型であっても、敷地を全部覆えば相当の発電ができるはずだ。恐らく平均で3kWを超え、電力コストはマイナスになるはずだ。余った電力を使って植物工場を作りたい。

問題になるのはやはり費用だろう。雨避けの機能があるため、この屋根は建築基準法上の建物とみなされる。都会に行くとガラス天井の建物などは普通にあるが、台風や雹に耐える丈夫な作り、ガラス故の汚れやすさに対応する光触媒や自動洗浄装置など、考えるべきことは多い。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目の投稿:

超音波モーターの原理によるVR用トレッドミル

  VRにおけるリアリティ問題の一つに、その場で動くのではなく移動する場合、つまり歩いたり走ったりすることが挙げられる。実際にはその場にいるので、歩いたかのように足場を調節してやる必要がある。 これを実現する方法として、すり鉢状の滑りやすい足場を作っておく方法と、トレッドミルを使...

人気の投稿: