2017年9月25日月曜日

保証書の電子化


大型家電やコンピュータなどを買うと何時も鬱陶しいと思うのが、取扱説明書、保証書、CD、そして使わない付属品の類だ。例えば浄水器の蛇口取り付け冶具のバリエーション、何年先に使うか分からない予備の消耗品、アンテナプラグ、など等。

これらは、何時使うか分からないにも拘らず捨てられない。なぜなら、捨ててしまうと二度と手に入らない可能性があるからだ。もしAmazonで1日で発注できると分かっていれば、オンラインで直ぐ確認できるなら、あんなものは要らない。本体だけで充分だ。

今でも、ベンダのサポートのページに行けば、取扱説明書くらいはPDFで見ることができないことはない。だが付属品全てを見ることは無理だし、そこで買えるわけでもない。第一そこにたどり着くことは困難だ。製品の型番は何処にある? ベンダのWebアドレスは? 何処で買ったっけ?

家電リサイクル法に伴うリサイクル券、保証書は、やはり実物が必要なので捨てるわけには行かない。だが先日部屋を整理していたら、既に捨てた機器の保証書が山ほど出てきた。万一のために取っておくが、結局殆ど使わない。そんなものだ。これはスペースや記憶の煩わしさから見ても悪と言う他ない。

取り扱い説明書の電子化、という言葉だけで言うと、結構普及している。だが相当に不十分だ。上の不満と合わせて、以下のサービスを提案する。
  1. ベンダは、機器そのものの目立つ位置に、QRコードを表示する。このQRコードはシリアル番号を含むものとする。
  2. そのQRコードをスマホで読み込むと、専用のサポートページに飛ぶ。
  3. サポートページには、以下の情報が必ずあることが保証される。
    1. 製品の全ての付属品・消耗品について、一覧の閲覧及び再購入がボタン一つでできるようになっている。それは細かな紙一枚についてまで徹底する。例外でよいのは宣伝(チラシ)の類だけだが、それも情報としては提示する必要がある。
      1. これには梱包材も含まれる。梱包材については製品と全く同じでなくともよい。またこのために、緩衝材は風船や発泡スチロールベースではなく、段ボール折り紙ベースであることが望ましい。
    2. 紙、及び電子データ(ドライバ、アプリの類)については、そこからダウンロードできるようになっている。取説などはできればPDFではなく、ePUBないしはWebページであることが望ましい。
  4. 保証の対象となる機器については、店舗が購入日と店舗情報をオンライン入力する。これによって保証とリサイクル券が有効になる。ユーザは何もすることがなく、製品をただ修理に出すかリサイクルに出すだけでよい。どちらについても各々業者がQRコードを読み込み、対象かどうかをその場で確認する。
    1. 店舗には専用のIDをあらかじめ発行しておき、ログイン状態でQRコードを読めば、店舗専用ページに飛ぶことができる。そこで確認ボタンを押すだけでよいようにする。
技術的に困難なところは何もなく、システムとしてもそれほど面倒なものではない。ベンダ毎に規格が異なると厄介だが、それでも有名どころがきちんと対応してくれれば大きな問題にはなるまい。

これらが徹底してくれれば、製品を買ったら設置し、それ以外のものは全て捨ててしまうことができる。必要になったら何時でも手に入れられる、その安心感は大きい。押入れも本棚も、これでずいぶんすっきりするはずだ。この仕掛けは、あらゆるものに適用して欲しい。

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