大型家電やコンピュータなどを買うと何時も鬱陶しいと思うのが、取扱説明書、保証書、CD、そして使わない付属品の類だ。例えば浄水器の蛇口取り付け冶具のバリエーション、何年先に使うか分からない予備の消耗品、アンテナプラグ、など等。
これらは、何時使うか分からないにも拘らず捨てられない。なぜなら、捨ててしまうと二度と手に入らない可能性があるからだ。もしAmazonで1日で発注できると分かっていれば、オンラインで直ぐ確認できるなら、あんなものは要らない。本体だけで充分だ。
今でも、ベンダのサポートのページに行けば、取扱説明書くらいはPDFで見ることができないことはない。だが付属品全てを見ることは無理だし、そこで買えるわけでもない。第一そこにたどり着くことは困難だ。製品の型番は何処にある? ベンダのWebアドレスは? 何処で買ったっけ?
家電リサイクル法に伴うリサイクル券、保証書は、やはり実物が必要なので捨てるわけには行かない。だが先日部屋を整理していたら、既に捨てた機器の保証書が山ほど出てきた。万一のために取っておくが、結局殆ど使わない。そんなものだ。これはスペースや記憶の煩わしさから見ても悪と言う他ない。
取り扱い説明書の電子化、という言葉だけで言うと、結構普及している。だが相当に不十分だ。上の不満と合わせて、以下のサービスを提案する。
- ベンダは、機器そのものの目立つ位置に、QRコードを表示する。このQRコードはシリアル番号を含むものとする。
- そのQRコードをスマホで読み込むと、専用のサポートページに飛ぶ。
- サポートページには、以下の情報が必ずあることが保証される。
- 製品の全ての付属品・消耗品について、一覧の閲覧及び再購入がボタン一つでできるようになっている。それは細かな紙一枚についてまで徹底する。例外でよいのは宣伝(チラシ)の類だけだが、それも情報としては提示する必要がある。
- これには梱包材も含まれる。梱包材については製品と全く同じでなくともよい。またこのために、緩衝材は風船や発泡スチロールベースではなく、段ボール折り紙ベースであることが望ましい。
- 紙、及び電子データ(ドライバ、アプリの類)については、そこからダウンロードできるようになっている。取説などはできればPDFではなく、ePUBないしはWebページであることが望ましい。
- 製品の全ての付属品・消耗品について、一覧の閲覧及び再購入がボタン一つでできるようになっている。それは細かな紙一枚についてまで徹底する。例外でよいのは宣伝(チラシ)の類だけだが、それも情報としては提示する必要がある。
- 保証の対象となる機器については、店舗が購入日と店舗情報をオンライン入力する。これによって保証とリサイクル券が有効になる。ユーザは何もすることがなく、製品をただ修理に出すかリサイクルに出すだけでよい。どちらについても各々業者がQRコードを読み込み、対象かどうかをその場で確認する。
- 店舗には専用のIDをあらかじめ発行しておき、ログイン状態でQRコードを読めば、店舗専用ページに飛ぶことができる。そこで確認ボタンを押すだけでよいようにする。
これらが徹底してくれれば、製品を買ったら設置し、それ以外のものは全て捨ててしまうことができる。必要になったら何時でも手に入れられる、その安心感は大きい。押入れも本棚も、これでずいぶんすっきりするはずだ。この仕掛けは、あらゆるものに適用して欲しい。
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