2017年9月9日土曜日

偽装VPN


中国ではVPNが違法になったそうで、ロシアも何だかそんな感じだ。そんなところで更に通信の秘密を守りたいと思ったら、偽装化が必要になるのだろう。

偽装と暗号の違いは、暗号は堂々と暗号であることを知らしめてしまうが、偽装は暗号であることを悟らせないようにするもので、暗号技術を使っていることには変わりない。ではどうするのかというと、通常の通信を装って別の情報をやり取りする訳だ。

例えば、一見何の問題も無いWebサーフィンをお互いにやっているように見せて、実はそのURLに仕掛けがあったり、見るページがどれか、その順序は、などに意味を持たせる、という手法が考えられる。

あるいは、長い文章をやり取りする中で、その文章の単語を置き換えていくような古典的な方法、ECを装って購入品の型番に意味を持たせる、音楽や画像に透かしを埋め込む、なども考えられる。

送れる情報の量(効率)は大きく劣ることになるが、それでも出来ないことはないので、アングラ情報はそちらに走ることになり、ますます見つけにくくなること疑いない。一般情報は萎縮する一方、犯罪者を封じ込めることはできない。やはりVPN禁止は悪手のように思えるが、如何だろうか。

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