2017年9月7日木曜日

柔らかい翼の飛行機


空陸両用の、いわゆる空飛ぶ自動車の大きな問題の一つは、言うまでも無く翼だ。これが無ければ当然飛ぶことはできないが、車の全自重を支える必要があるから大きさも頑丈さも必要である。多くの空飛ぶ自動車では折り畳まれているが、これは走るときに非常に邪魔だ。

そこで、風船のように膨らませる翼を思いつくのだが、当然ながらこれでは形が安定しない。先端が上に反り、重量物である車体の部分が下がってしまいそうだ。そこで考えるのが、そういった翼のあちこちを、糸で引っ張ってやること。

あらかじめ決まった位置に落ち着くように、個々の糸の長さを調節してやれば、形状は安定する。主に下から引っ張るが、飛行機は前に飛ぶので、それだけではまだ不足だ。前からも引っ張り、更に左右が縮こまってしまわないように、翼の内部に空気を吹き込んでやる。

こうすれば、翼を畳んだときの体積を大幅に小さくすることができる。巷で考案されている空飛ぶ自動車のどれよりもコンパクトで、しかも展開したときには大きい翼を備えられるので、揚力は安定し、飛ぶのも容易いだろう。

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