2018年1月3日水曜日
快適なAI電話営業
ときどき掛かってくる迷惑電話に思うのは、あれでは幾ら時間があっても費用対効果は悪いのではないか、ということだ。実際にはそうではないのだろうが、それは明らかに悪意を持って高額商品を売りつけようとするなどの意思があって、初めて成立するものだ。つまり、もっと普通の意思があるのなら、効率の良い迷惑電話(?)というのはあってよいはずだ。
それは、今で言うなら高度に教育された電話販売員なのだが、これは将来的にAIに移る可能性が否定できない。今までのような単調な自動応答自動音声ではなく、相手の受け答えに反応して適切に次の言葉を選ぶような、洗練されたAI販売員だ。
相手が切らなければ何とでも応答して、買わない理由を聞き出しては否定し、世間話や冗談まで交えて心を開かせる。背後にある知識は豊富であり、ライバルの欠点も冷静に指摘し、自社製品の欠点は過少に思わせる。なんとしても売らんかなではなく、好意まで利用して売り込む。更には買った後も、継続的な関係まで築いてくれる。電話でしか対応できない点を除けば、人間より優秀だったりする。
技術的にどの程度難しいかは分からないが、今のAIの進歩を見ていると、結構早い時期にできそうな気がする。そして中未来ではTV電話対応し、遠未来ではアンドロイドができるようになり、これで営業は完成する。アンドロイドになれば接待ゴルフや飲みにまで嫌な顔せず付き合い、相手をいい気分にさせる。この時点で営業は人間の仕事ではなくなるだろう。アンドロイドの教育係くらいはできるかもしれない。
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