2018年1月9日火曜日
機械縫製の新技術
縫製は未だに機械では難しい技術の一つで、自動縫製機械はまだ世の中にはあまり出ていない。一部のベンチャーではそういうロボットが活躍しているが、まだジーンズなどが対象であり、薄い布を複雑に組み合わせるなど、手縫いを代替するにはほど遠いようだ。
機械縫製が難しい理由ははっきりしている。布が伸び、曲がり、しなる存在だからだ。上の自動ロボットは、それを補正する能力がある。だが欠点として、布を保持するためのアームは多数の点で必要であり、その制御も難しいから、どうしても価格は高くなり、速度は遅くなる。
これを解決する手段として、布を硬くすることを提案する。つまり、糊で固めてしまうのだ。糊なら後で水にさらせば溶ける。同様に、揮発油で溶ける固定剤を開発することも考えられる。こうすれば布は薄い板と同じになるので、しわや伸びによる誤差を気にせず、保持するアームも少なくできるし、型に押し当てて変形状態を作り、立体的な縫製をすることも簡単になる。これによって、縫製機械の設計が大幅に楽になる。
欠点として考えられるのは、一度水ないしは揮発油で洗う必要があることにより、例えば飾りが多いものや水・油に弱い素材・染料などは使えない。また洗って乾かす手間は掛かるだろう。その分のコストは当然上昇する。
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