2018年1月15日月曜日

ブロックチェーンソーシャル


便利なグループウェアやソーシャルメディアが出てくるたびに、「もうメールの時代は終わりだ」と言われてきたが、未だにメールはなくならない。ではこれがなくなるときは来るのかと考えていて、今のソーシャルメディア系の延長が続く限りはなくならない、という結論になった。

その理由は、メール以外で流行っているそれらは全て、一社が提供している、という事実だ。特定のベンダに依存しているサービスを、例えば競合他社が使うはずがない。この手の連絡手段は多数のベンダが相互接続するか、ブロックチェーンのように広域分散型でないとダメだ。

ソーシャルメディアの外枠は、だいぶ完成されてきている。それなりのフロントエンドがあれば、一般人ならバックグラウンドのシステムが何であろうが気にするまい。ただ、SNSはその必要ストレージ容量がかなり大きく、ブロックチェーンをそのまま使うのは困難だ。少し工夫が必要となる。

その方法としては、大きく二つが考えられる。一つは、全データを保持するのではなく、限定されたデータのみを保持すること。例えば、自分と関わったIDと、もうワンステップ先のIDに関するデータのみにする、というものだ。もう一つは、ある程度古いデータは捨てること。

従来のtwitterクライアントなどに比べると、必要容量は大きくなる。その代わり中央サーバがないので、サーバ停止などによる不具合は発生しにくくなる。言論統制なども事実上は困難で、逆に言えばヘイトやフェイクニュースの規制はできなくなる。

こうなると、ブロックチェーンというよりは中途半端な分散化に見えてしまうかもしれない。また、SNSでなくメールでも同様のことができるから、汎用のメッセージ通信プロトコルをベースとして両対応にすることもできるだろう。

この考えではドメインが作り辛い。また「本物ユーザー」もやりにくい。これに対する技術的な対策は考えられるから、従来のSNSとは少し異なり、ややメール寄りの、第三のメッセージングツールになるかもしれない。

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