2018年1月10日水曜日
究極の植物工場
穀類の人工光型植物工場は実用域に達していない。果物、豆類、イモ類もそうだ。その理由のひとつは、体積効率の悪さにある。
今の植物工場で商業的に成功しているのは葉物だけだが、これは体積効率が良い。葉がそのまま食べ物になる。だが果物や穀類、豆類、芋類はそうではない。葉や茎は最終的には捨てるもので、その占有面積も広く、特に穀類は背も高い。他にも理由はあるが、まずこれを解消しなくてはならない。
究極のそれとは、こういった植物の可食部のみを育て、人工の茎に接続して必要な栄養素交換を行う、というものだ。いわば実を騙すわけだ。
この工場は、従来の植物工場とも異なり、光合成も不要であり、可食部を個別に密閉容器などに保管できるため、環境調節の範囲も非常に小さくて済むなど、稼動コストは低くなる。その代わり、植物が本来行う光合成ができないから、栄養素を直接購入して供給する必要があり、ここの分析や供給コストは未知数だ。
何より、何時どんなタイミングでどのような供給が行われれば良いのかが全く分かっていない。まじめに研究しているところも心当たりがない。だがそれほど難しいとも思えない。まじめに取り組めば比較的簡単に分かり、あっという間にできてしまう可能性は十分にあると思う。
その栄養素の購入コストが高いからやっぱり光合成でしよう、と思った場合であっても、体積効率の高い光合成ができる藻を使うなど、全体として効率を向上する手段はあると思う。そうなると、藻が隣の部屋で人工光を浴びて24時間栄養を作り続け、こちらでは穀物の穂先だけが育っている、というような、シュールな光景が完成する。
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