2018年1月18日木曜日

UIとしての撮影


Amazon Echoなど、音声UIが普及している。だがその前に、SNS-UIとでも言うべきものもデビューしているというのは、あまり知られていないようだ。

LINEでつぶやくとピザが買える、というのがそれだ。考えてみれば音声認識後の処理の流れとさして変わらないから、音声でできるのならLINEでできたって不思議ではない。であれば、何らかのテキスト化が可能ならば、音でないUIとしてカメラはどうだ、というのは自然な考えだ。

例えば、今のスマホはバーコードスキャナの機能を有することができるが、カメラを起動すればそうなるのではなく、専用のスキャナアプリからカメラ機能を呼び出す。そうではなく、フロントエンドはあくまでカメラアプリであって、映り込んだものを認識して必要な処理をする、という流れになる。

例えば、事故事件が映っていたら、シャッターを押す前でも警告してくれる機能はあったら嬉しいだろう。セルフィーを撮ったらインスタグラムの下書きを作ってくれるというのは、人によってはありがたい。このような応用は多数考えられるはずだ。
  1. バスの時刻表を撮ったら文字認識して表にした上で、OneNoteに貼り付けてくれる。
  2. 観光地や運動会であることを認識して、自動でアルバムを生成する。ついでに祖父母へメールする。
  3. 商品を撮ると、Amazonで検索して欲しい物リストに入れる。
  4. 撮ったものの情報を検索して、音声やメモなどに入れる。これは個人的な情報も含まれる。(誕生日などイベントが近い、最近会ってない、など)
  5. 宅配伝票が映るように荷物を撮ったら、集荷依頼をしてくれる。
  6. 返品伝票を撮ったら、返品の手続きをしてくれる。
  7. 宝くじを撮ったら、当選確認をしてくれる。
  8. 家電の故障・不具合の状態を撮ったら、修理依頼ないしは修正手順を調べてくれる。
  9. ライブカメラで季節の変化を纏めて楽しむ。(だんだん花が咲いていく、など)
音声やGPSとの組み合わせで、話は更に広がる。
  1. 事故事件を撮ったら警察と報道機関に送る。火事なら消防に。
  2. 何かつぶやきながら撮ったらtwitterの下書きを自動生成する。
  3. 天気が映っていたら、そこだけ切り取って、ウェザーニューズに投稿する。
  4. 動画撮影との組み合わせで、撮影対象の位置・速度・方向を推定する。飛行機なら便名を推定する。
こんな時代では、だれもが何かあればカメラを向ける。また、ライフカメラが復活するかもしれない。監視カメラも、防犯以外の用途でいろいろと使えるようになる。プライバシーの心配はあるが、こんな世界も楽しいかもしれない。

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