2018年2月14日水曜日

スマートディスプレイとネーミング


http://japanese.engadget.com/2018/01/09/google-amazon-echo-show/

まあ出るべくして出た、とでも言うのだろう。Googleアシスタント付きディスプレイが発表になっている。

普段はカレンダー、フォトスタンド、天気予報、スケジュールなどを表示しておいて、何か特別なことがあるときや一定の時間帯には自動で起動して特定の仕事をし、ユーザに音声で聞かれた時には表示付きで答える。実に執事的な、良い話だ。

かつてTV電話専用機械や、PCやタブレットにTV電話だけできる設定を施したものを試したことはあったが、そういった複雑な機械を遠くに置いておくのは困難だった。トラブルがあるとお手上げだからだ。これでTV電話が気軽にできるようになれば、今度こそ田舎の祖父母のところに置いて便利に使える、というような製品になるかもしれない。

また、一台ではなく部屋ごとにあってもおかしくないし、壁掛け型など色々な形態になることもあるだろう。例えば照明スイッチの位置にこれが置き換わるようなこともあるだろう。

このような機器が普及してきた未来においては、少なくとも室内におけるタブレットやスマホの必要性を減らすことになる。それはかつてPCがスマホに押しやられてきたのと同じで、興味深い。

こうなるとそろそろ、機器に名前を付けたくなってくる。今まででもそういう人は居ただろうがそれは愛着からくるものだ。今度のそれは実用、すなわち複数のエージェントを区別して指示する必要が出てくることに伴うものだ。

今だと全部AlexaかComputer、などとなっているが、そのうちリビングのエージェントをルカ、寝室のエージェントをボナ、手元のスマホをギャガ、と名づけて、「ギャガ、ルカに頼んだコンサートのチケットのデータを取り寄せて」「ボナ、子供が寝ているかどうか確認して」などという時代も、もう少し先には来るのかもしれない。

こうなると、エージェントは個人アカウントの直接の配下ではなく、独立した家族の一員(ないしはメイド、執事)のような関係になる。他の(例えば企業の、近所の)他のエージェントと協力して自分で判断することも、そのうち要求されるのではないか。だれそれのサプライズパーティをするのに購入品と通知を近所の数軒で分担する、なども考えられる。エージェント自身も予算を持ち、自分の判断で買い物ができるようになるということもあるだろう。

全てをオフラインでやり取りしていたら、そのうち、どれが人間でどれがエージェントか、本気で分からなくなる時代が来るかもしれない。

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