2018年2月3日土曜日

追い抜かれる前に焦れ


http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin02_02000119.html

「IoT国際競争力指標(2016年実績)」の公表、という記事だ。見ると日本は2位で横ばいだが、1位の米国と3位の中国がスコアを伸ばしているのに対し、日本は落としている。

これはICTスコアとIoTスコアの総合点なのだが、IoTは微増、ICTは大幅減。ICTスコアは中国に逆転されている。このICTスコアの減が効いている。

細かく見てみると、研究開発費が(国際シェアで)落ちている。M&AではIoTで上がり、ICTで下がっている。こう見ると、絞られた研究費を辛うじて新規性のあるところに投入している、という技術者の苦悩が見てとれる。

不況の中頑張っている、とは思えない。景気は何年も前から徐々に回復している「はず」なのに増えていないことになるからだ。

研究費や新人の採用などというものは、長期的視点に立てば安易に削ってはいけないものだ。日本ではバブル崩壊時に両方削ってしまい、今になって苦労しているにも関わらず、またも同じ失敗をしようとしている。

これらは何れ、基礎体力の差として徐々に企業を蝕み、後で慌てても簡単には回復できないものだ。別に中国に負けないために、というわけではないが、今のうちに焦っておいた方が良いのではないか、と思う。

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