2018年2月4日日曜日
GPSは不要になる
ご存知の通り、GPSは軍事技術なので、普段から意図的な誤差が織り込まれており、紛争時には使えなくなることがある。GPSの誤差を補正する技術、GPSに相当する独自衛星を打ち上げるなどの対応は当然考えられるのだが、衛星を使う、開けた所でのみ使用可能、というところは変わらない。これは無線LANアクセスポイントなど屋内で電波を使う方法でも同様だ。
これに対して、高精度な加速度センサや地磁気センサと使ったGPSに頼らない技術というものも進歩している。とは言っても、所詮はGPSを補完する技術にしかなっていない。つまりGPSが使えるところでは使い、使えなくなったらその時点からそれに切り替えるが、時間が経つと共に精度は落ちていく。
これに対して、空間認識をして位置を特定する技術、というものも存在する。代表的には掃除機ロボットが部屋の立体地図を作成するもので、距離センサや画像センサのみを用いる。この技術を応用できないか、と考える。
既に、Googleストリートビューのようなデータは揃っている。周囲の画像とこのデータを突き合わせれば、自分の居場所は分かるはずだ。もちろん最初のマッチングは大変だから、GPSが使えるなら使えば良いし、携帯電話の基地局情報や太陽の位置と時計、地磁気、看板の文字など、さまざまな情報を統合して絞り込んでやる。そうした上で、周囲の環境を測定し続け、マッチングをし続ければよい。
この方法は膨大な情報量と計算機資源が必要なので、現状では現実的ではない、と思われがちだ。しかし例えば特徴的なオブジェクトを幾つか選んでおいて、それを追跡するようにすれば、計算量は節約できる。信号機とビルのてっぺんと山の頂、などだ。他にも、以前位置を見失った場所から合理的な時間でたどり着ける範囲に場所を絞り込む、計算を外部(クラウド)にゆだねるなどもできるだろう。
現実問題として、GPSが使い物にならないとき、場所というのは大いに限定されるので、これらが直ちに実用化される見込みがあるわけではない。しかし地下街や建物内では有効であるし、初めて入る建物でも追尾が十分に可能な点、加速度センサよりも十分に優位性があることは指摘しておきたい。
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