2018年2月13日火曜日
全部LPWAタグ
この世に販売されているおおよそ殆どのものにLPWAタグを付ける、ということを考えてみた。
一時期、RFIDで同様の考えがあった。TRONのucodeがそれだ。ここでの失敗というか、技術が追いつかなかったところが一つあって、当時のRFIDにはリーダーが必要だ、というのが当たり前だったことだ。つまり、RFIDを読むためには専用のリーダーを近付ける必要があった。その距離、数cmからせいぜい数m。LPWAではこれが数kmになる。専用のリーダーが不要になるわけだ。
もちろんRFIDで読み取れる距離の使い方というのはある。例えばゴミ箱でビンと缶をより分けるのに画像認識とRFIDを使う、という手はある。しかし遠くから読める利点を生かすのなら、別の使い方があるはずだ。
例えば宅配便では、荷物をいちいちスキャンして積み込んでいるが、それを意識せずに積み込めるとしたらどうだろう。
ここでの仕掛けとして、LPWAの基地局を、拠点とトラック(カーゴ内)に各々設置しておく。拠点の電波は強く、中継基地のような大きなところでも隅々まで届くが、トラックの電波は弱く、10m程度しか飛ばない。もしカーゴが金属製だったら内側しか届かない。
後は簡単だ。トラックが拠点で荷物を降ろしたタイミングで一回、降ろすべき荷物がちゃんと降ろされたかをスキャンする。載せたら出発する前にスキャンする。これだけで、荷物が全部揃っているかが分かる、というわけだ。しかも、もし迷子があれば、それがどの拠点(ないしはトラック内)にあるかが直ぐに分かる。従来のRFIDではここまではできない。
これは全ての物流に対して有効である。郵便、航空貨物、宅配、生鮮品輸送、卸問屋、食事配送、クリーニング等。個々に少しづつ異なったメリットも出せるだろう。例えば航空なら荷物を別ルートにしても構わないならそうするとか、生鮮品なら配達完了までの時間や温度を管理する、などだ。
もちろん物流だけではない。買い置きの量を常に正確に把握できるから無駄な洗剤を買わなくて済むし、逆に今家に足りないものが外出先で確認できる。ゲームの駒が一個足りないときに探すことができる。今手に取っている薬が古くないかを調べられる。などだ。
かつてTRONでは、食材の量を知る冷蔵庫、というコンセプトがあったのだが、あれはいちいちRFIDで食材を読み取らなければならない。LPWAタグが個包装についていれば、捨てればなくなるからその心配はなく、ただ買ってきて冷蔵庫に入れるだけで済む。本当にTRONが目指したかったのはこれだろう、と思う。
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