2018年2月17日土曜日
次の札はどうなる
オーストラリアを始め、プラスチック札は世界に普及している。その先には電子マネーが控えているのだろうが、今のところ電子マネーを国の正式な通貨として出そうとしているところは皆無だ。恐らく量子暗号が落ち着くまでは出てこないだろう。となると、次の紙幣はどうなるのかが気になる。
日本でも、ICチップを埋め込んだ紙幣は検討されたことがあるらしい。結局それは叶っていないが、次には可能性がある。またコインがなくなって全部紙幣になる可能性はないだろうか。
個人的には、今の紙幣は大きすぎて扱いにくい。世界最小の紙幣は切手サイズだそうだが、さすがにそれでは小さすぎる。カードサイズがちょうど良い、と思う。
例えば、全部クレジットカードサイズの柔軟な素材、0.25mm程度の厚みに統一する。これはテレホンカードとほぼ同じである。エンボス(凸)は不可、穴あけ・窪み(凹)・端の切り欠きは可、とする。
1円も1枚、というとかえって不便にならないかとも考えたが、端の端の切り欠きを上手く使えば並べ替えが簡単になるので、余計な紙幣(もはや紙ではないが)を持つ機会は減るはずだ。
この切り欠きだが、国際的に同一基準で設け、国コードと通貨コードを定義してやる、としてはどうかと思う。例えば短辺に国コード(日本は81など)、通貨コードは額面を記号化してやる(例えば数字+桁コード)。
名刺、クレジットカード、健康保険証、会員証など、似たような、でも異なる複数のサイズが乱立する中、紙幣がそのうちのどれかひとつを採用することで、サイズ統一の求心力が高まることが期待できる。
偽造防止技術はもちろん必要だが、こればかりは各国で統一するのは無理だろう。技術の進歩は速いので、昔のように新札を出すだけでなく、一定の期間で無効になり、銀行やATMで新札と交換することだけが許される、とするなど、紙幣に関するルールも複雑になっていくかもしれない。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
注目の投稿:
ロボットシェアリング&困窮者向けジョブマッチングモデル
近い将来、AIやロボットが発達することで、労働者の仕事が奪われる事態が起きる。頭脳労働では一部業界に既に起きている(イラスト、音楽等)が、これが肉体労働にまで進んでいく。例えばレストランのフロアスタッフは既にタッチパネル注文や配膳ロボットにより侵食されており、他にも徐々に複雑な仕...
人気の投稿:
-
高市首相は安倍氏と同じ積極財政論者で、就任直後からその方向に舵を切っている。プライマリバランスゼロ目標を事実上反故にし、戦争でもコロナでもないのにいきなり17兆円もの補正予算を組んだ。ちなみに安倍総理が初年度に打ち出した補正予算は10兆円であり、それと比べても突出している。 こ...
-
「生成AIはミーハーである」の回でも少し触れたのだが、生成AIの回答は一次的には誤っていることが多い。それを指摘してAIが回答を修正していく様を見て楽しむ、というのが最近のマイブームだ。 どういう指摘をしているのか、と自己分析してみると、興味深いことに陰謀論者との議論とあま...
-
たつき諒氏の予言が話題になっているので、私も一つ予言をしてやろうかと思う。 2025年7月5日を中心とした前後1週間(計2週間+1日)の間に、日本の太平洋岸を震源とする、最大震度6強以上の地震は、起きない。 地震予知三原則である①地域の特定②時期の特定③強度の特定、何れも満...
-
古くは仮面ライダースナックやビックリマンチョコ、最近では万博パビリオンの時間指定チケットやマクドナルドのちいかわグッズなど、何かと話題になっている転売の是非について考察してみた。これももちろん生成AIを使って、なかなか面白い結論が出た。 最初は万博場ビリオンについて議論したのだ...
-
高市新総理がかつて主張していた「スパイ防止法」。巷でもスパイ防止法の制定を望む声は強いのだが、調べてみるとそんなに単純な話ではない。特に、世間のイメージと実態はかなり異なっていることが分かったので、ここでメモしておく。 まず、「スパイ防止法がないのは日本だけ」とよく言われて...
-
生成AIを使って作成されたイラストに対する極端な非難が相次いでいる。そのどれもが、ちょっと行き過ぎに思える。例えば、事前にAIであることを知らせているもの、絵を描いている本人が確認し承諾したものまでも非難されている。なぜこんなに過剰な反応をするのだろう。単にノイジーマイノリティの...
-
ディーン・ケーメン氏が発明した浄水器「 スリングショット 」の原理は、いわゆる蒸留である。つまり水を沸騰させて水蒸気にした後、冷やして水に戻す。汚水と蒸留水の間で熱交換を行うことで効率を上げている。 日本では、防災用の浄水器としては中空糸膜や逆浸透膜が殆どだ。これと蒸留式には...
-
ハクキンカイロの発熱原理を調べていて、これを防災用(キャンプ用でも良いのだが)の湯沸しに使えないかと考えた。 普通、キャンプではガスコンロを持っていく。だがあれは裸火を使うから、熱効率は悪い。これに対してハクキンカイロの仕掛けは、白金触媒を適切な場所に配することで、極...
-
近年の世界的な右傾化、自国第一主義化について、その原因を生成AIと討論しながら考えた結果、そういう結論に達した、というお話。 まずトランプが未だに支持されている理由について議論したのだが、その理由はアメリカ白人低学歴層の貧困化だという。この白人貧困層は、人数的には数千万人と規...
-
聞くところによれば、実用的な量子コンピュータの登場は2030年代半ばから後半(2035年〜2040年頃)が有力な予測とされているのだそうだ。これは、数百万qbit規模の量子コンピュータが開発される時期、という意味だ。 一方、従来の公開鍵暗号(RSAや楕円曲線暗号など)は量子攻...

0 件のコメント:
コメントを投稿