2018年2月1日木曜日

宅配ロボットの構成と形態


宅配をロボット化するためには、人の足で行ける範囲にはロボットも行けなければならず、受け取り確認も必要だ。人型ロボットなら完璧だろうが、そうでなければどんな形態が最適なのだろうか。

自動運転車が第一の主役になることは間違いない。これは軽自動車程度の大きさで、道路が通っているところまではこれで動く。ここまでは前提として誰も異存ないはずだ。そこから玄関まで荷物を運ぶには、幾つかの必須事項がある。これを個別に考えてみる。
  1. まず、「足」が必要だ。この足は必ずしも二本足である必要はないが、狭い場所にも行かなければならないので大きさには制限がある。
  2. 荷物を最後に相手に渡す、ないしは玄関内に置くためには、アームが必要だ。宅配便の重量制限は25kg程度であるから、これに耐えられる力が必要であり、同時に本体がひっくり返らないように、本体側にもある程度の重量が必要である。
  3. ドアのノックないしはインターホンのボタンを押すための腕が必要である。
  4. 引き続き、音声での対応が必要である。
  5. 受領印を貰う必要がある。これには伝票を別に持たなければならない。
これらを全てロボットだけで行うのは、相当な無理がある。このため、ロボットは遠隔操作として、オペレーターが自動運転車に乗り込んでいる、というような形態になるのではないか。配達ロボットは自動運転車に2、3台乗り込んでいて、オペレーターが割り振りをして数箇所分づつ搭載し、野に放つのだ。

配達ロボットにはテレビカメラがついており、動きはGPSで捕捉される。到着したら遠隔でオペレーターが対応する。インターホンのボタンを押したりノックをしたりするのも、AIではなく人が操作すれば十分だ。

車には人が乗っているから、レッカー移動される心配はない。そして配達は従来の数倍の速さで終わるから、沿道の迷惑も最小化される。必要ならすぐ移動できるし、じりじり動きながら仕事をすることも可能だ。

配達員の負荷、特に体力面及び労働時間での負荷は大いに軽減され、逆にロボットに職を奪われるほどでもないという、ちょうど良い使い方になるのではないか。

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