2019年3月12日火曜日

指点字手袋


盲聾の人に言葉を伝えるのに、指点字という手法がある。左右の指の三本ずつを点字の点に見立てて、補助者が指の付け根の部分を甲の側から軽くタイプしてやるというものだ。これを機械で、且つ普段から使用可能なようにすることを考えてみた。

まず、ゴルフ手袋のようにスカスカの手袋の甲に、極小の圧電スピーカを配置する。手首にバンドを巻いておいて、そこに充電池とBluetoothを仕込み、圧電スピーカと接続する。それをスマホにつなげれば準備完了だ。

スマホには音声認識ソフトを入れておくが、常時付けっ放しは無理だろうから、例えばAlexaのようなオン・オフのマジックワードを入れておけばよい。本人の名前が良いだろう。つまり話者は、「XXさん、・・・」としゃべれば、自動的に点字翻訳してくれるというわけだ。

実際には翻訳はそう単純ではないので工夫が必要だが、そこは例えばしゃべる人が配慮したやるとか、ソフトの機能性能の向上に期待することとする。

そしてこの逆も可能だ。盲聾の人でも音声で会話できる人はいるが、そうでない場合、今度は圧電スピーカーをセンサとして使い、指文字をスマホに飛ばして音声で再生するのだ。こちらの方が話は簡単だろう。

圧電スピーカーは消費電力も小さいし耐久性も高い。ハードとしては簡単で、ソフトは幾らでも進歩の素地がある。市場は小さいかもしれないが、これは価値があるものと考える。

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