2019年3月14日木曜日

何でも防水


https://www.gizmodo.jp/2019/01/the-north-face-futurelight.html

ノースフェイスが出した新素材、Futurelightの記事。撥水でなく防水、また通気性に優れるとのこと。

防水素材としてはゴアテックスが有名だが、こちらは非透水性の生地に微細な穴が開いたものだ。そしてFuturelightは繊維でできている。この違いは大きい。

何が違うかというと、生地がよれた時に皺にならない、伸縮性があるという点だ。ゴアテックスでコートを作るのは簡単だが、下着は難しい。体に合わせて伸縮することが難しいからだ。だがこちらならできそうだ。

今までも防水の靴下は存在したのだが、ごわごわして履き難かった。下着には、登山用のレイヤードはあったのだが、全ては防水ではない。これが全部防水になったら、なかなか面白いことがおきそうだ。

例えば、これで水着を作ってみる。水を通さないから、体を拭き、水着を拭けばもう乾くわけだ。セームを一つ用意するだけで、別に下着を用意せずとも、そのまま泳ぎ、着て帰れる。

近年はウェットスーツよりドライスーツが主流と思われるが、下着がこれであればウェットスーツでも問題ない。となれば、より安いウェットスーツが復活する可能性も出てくる。

これを拡張して考え、下着と上着を全部この素材で作ってみる。雨に濡れても、大部分は上着でハネられる。服の隙間から入った水も、下着には届かない。下着の下まで入ったごくわずかな水は、体温で蒸発して外に出る。首にぴったりの下着にして、頭と手だけ守れば、傘が不要になるわけだ。

手は手袋をすれば良しと考えるなら、頭は帽子があれば良いことになる。同じ素材の折り畳み広ふち帽子、表ポケットには全部フリップを付ける、専用のセーム用ポケットがセットになったジャケットが一つあれば他には何も要らない、といった、新しい雨服が開発できるかもしれない。

まあそこまでせずとも、ごく薄いロングコートと小さい傘だけで年中過ごせるのなら、雨の多い日本の外出は大いに進歩すること疑いない。

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