2019年3月26日火曜日

刹那的収入の増大


eスポーツ、YouTuber、VTuber、アフェリエイト。収入としては不安定だが莫大に稼ぐチャンスがある仕事で稼いでいる人はかなり増えてきた。株やFXのようなものも、当たり前に目にするようになった。

従来は本業として堅い仕事を、副業では軽い仕事を、と考えてきたものだが、本業が非正規社員などになってくると、本業も副業も不安定、という人が増えてくるわけだ。となると、手堅い収入が保証される本業・正社員というものの価値が相対的に落ち、刹那的でも多く稼げる方が魅力がある、というように、世の中の人の考えが変わってくる可能性がある。

そうすると、そういう刹那的な仕事の価値(報酬)が相対的に上がり、本業の給料が減る、というような現象が起こる。また、副業は一つではなく多数になり、そのうち稼げているのは少数で大部分は微々たるもの、という状態になる。人はますます副業の数を増やし、一発屋(でも多数の弾を撃っている)になる。

これが進むと、本業での無理を嫌うようになる。残業するより副業の方が稼ぎが良いならそうするだろうし、もしかしたら本業がない方が良いかもしれない。どれが本業か分からない、全部本業、全部副業。そんな時代が来るかもしれない。

これは本業の健全化にも貢献するはずだ。ブラック企業は減るし、極端に自給の悪い副業も減っていくはずだ。案外良い世の中に進むかもしれない。

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