2019年3月4日月曜日

家庭用フリーズドライ機みたび


家庭用フリーズドライ機再び 」を書いたとき、なぜ思いつかなかったのだろう、とちょっと後悔してしまったのが、容器の話だ。

前回は、真空パック用の使い捨て容器を提案した。しかしこれではランニングコストはそれなりに掛かる。常温で保管できるとしても、不定形の袋では保管が難しいなどもあるだろう。

今回の提案では、家庭用の保存容器として、例えばジップロックコンテナーがそのまま使える。パッキンなどの完全密封は不要で、市販のものなら何でもよい。エージレスは引き続き必要となる。これで上手くいくはずだ。

使い方は簡単だ。フリーズドライした食品をコンテナーに入れ、エージレスを入れ、ふたをする。これだけだ。取り出す時には雑菌の付着を避けるために手を洗って、あるいはトングや菜ばしなどを使うように気をつけるが、外気にさらされることは気にしなくて良い。常温で保管できるので、ストック棚に積み上げていてよい。水戻しはそのまま容器に水を入れて待つだけでよいし、前回提案のように家庭用真空パック器 真空パックん plusのマリネ機能を使えば素早く戻せる。

なぜこれで上手くいくのか。前回の議論で、容器にはガスバリア性が必要だ、と言った。普通の袋では酸素を透過するので、ナイロンが素材に使われていなければならない、とも説明した。だが、この場合は必要ない。ガスバリア性は不要、密閉も不要だ。なぜか。
真空パックの場合、当然内部の気圧は低くなるので、外気にさらされた場合にガスバリア性がないと、空気が入り込んでしまう。しかしこのような定形の容器の場合、内部の気圧は外部と変わりない。エージレスによって酸素が減ると若干入ってくるが、その中の酸素もエージレスによって吸収されるから、結局、中の気圧は外と釣り合って落ち着き、しかも自然に中は窒素で満たされるのだ。

容器は洗って再利用可能になる。メーカーも素材も、好きな形も選び放題だ。ランニングコストはほぼエージレスのみとなり、容器を積み重ねても崩れないから、市販の棚も使い放題だ。

どうだろう。ここまでくると、俄然使いたくなってくるのではないだろうか?家庭用フリーズドライ機の登場を切に願う。

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