2019年3月19日火曜日

オーケストレーションからOSへの逆進化


FaaS(Function As A Service)を構成するだけが目的のサーバ群を自動で構成する。これには、まずLinuxを入れ、Dockerを入れ、Kubernetesを入れ、KLRを入れるのが順当だ。だが、最初からこれだけを目的とするのであれば、もっとシンプルな専用のOSを一つ入れるだけで全部済む、というような仕掛けができるのではないか。

既に動いているシステムサービス内に新たなサーバが加わったら、自動でそのOSをインストールして再起動すれば、リソースとして割り当てられる、という仕組みだ。ファンクションが動けば良いだけなので、実行環境の隔離さえできていればよい。極端な話、素のLinuxで、実行空間分離さえできていればよいことになる。

ストレージとネットワークのドライバ、セキュリティ、権限管理はローカルで入るが、上位のサービスは全てアプリとし、単一故障点のない分散ソフトとしておく。そうすれば、サーバがどう壊れても入れ替わっても、システムは堅牢だ。

SIも殆ど不要になる。故障の検知も制御ソフトに入るし、ネットワーク接続の検知も自動。壊れれば取替え、負荷警告が出れば追加するだけ。これなら誰でもできる。

上位の機能として何が必要かは、既にオーケストレーションツールには分かっているから、今更作りこむ必要はないだろう。

余計なミドルが入らないことによってソフトがシンプルになり、性能が上がり、使い勝手も上がる。そんなふうになったら、ネットワーク負荷がない分、オンプレミスの方が有利だ。上手くすれば、オンプレミスがクラウドに対抗する、復権する手段として、これは伸びていくのではないか。

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