- 将来はロボットが人間に代わって働いてくれるようになる。人間は楽をして生きられるはずだ。
- 将来はロボットが人間に代わって働いてくれるようになる。人間は生活の糧を稼ぐ術を失い、困窮するはずだ。
現実問題としては、全体的に見ればバランスは取れていくのだろうと思う。つまり、人間でしかできない労働の価値が上がり、一方でロボットができるものの価値は下がり、その分安く買える(使える)ようになる。単純労働者はいなくなるが、一方でマネージメントの価値は上昇する。誰でも作れるものは売れなくなり、工夫のあるものに高い値がつく。そのうち、単純労働しかできなかった人間は減っていき、誰もが新規アイデアの創出やマネージメントの能力を身につけるのが当たり前になる。今、コンピュータの操作ができることが当たり前になっているように。
ただ、必要な教育レベルが上がる分、教育は長く時間が掛かり、コストも上昇する。それに耐えられない貧乏人は脱落し、本当に何もできない人になってしまう。芸術でさえ、芸人でさえ、コンピュータを駆使する手法が流行れば太刀打ちできなくなる。
放っておけば、その人たちは国にとって「単なるコスト(生活保護対象)」になってしまう。それが少ないうちは良いが、既に無視できない人数になってきているのではないだろうか。
そこで国が取るべき政策は、二つ考えられる。ひとつはそういった人たちへの教育。いわゆるリカレント教育を含む。もうひとつは、そういった人たちでもできるように、仕事の方が歩み寄っていくことだ。業務の創出、ないしはコンピュータの操作を簡単にするなどが考えられる。
リカレント教育については既に国が(遅々として)動いているが、後者については明確な動きがない。ここを明確に定義してカネをつぎ込んで研究しないと、日本は(いや世界は)貧乏人で溢れかえることになる。それはスラム化と隔離を生み、暴動や戦争、疫病などの原因になりかねない。
改めて考えてみようと思うが、ここはもっと研究すべきだろう。まずは危機感を持ってもらうことが重要だ。
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