2017年6月26日月曜日

WiFi行動検知


現在のホームセキュリティは、ドアの開閉センサが主流だった。これには必ず電池と見た目の問題が付きまとう。屋内カメラという手もあるが、これにはプライバシーと設置位置の制約の問題がある。これに対し、電波で大まかな人の動きを検知するという策がある。
先日のニュースで、
というのがあった。これ自体はまだ使い物にならないのだが、防犯という観点で言うなら、「居てはいけない空間に人がいる」ことだけが分かればよいので、動き(変化)を検知できればよい。そこで、こんなものを考えてみる。
導入する装置は、WiFiの発信機と受信機だ。見た目は市販のWiFiルータと何も変わらない。これを、家の端に置く。多くの家は四角形だから、発信機を一つ、受信機を三つ、また2階以上なら各階に同様に設置する。小さい家なら対角線上に発信機一つ、受信機一つでもよい。
発信機には、ビームフォーミングの機能を入れておく。これにより、ペアリングした受信機に対して各々フォーミングを行うが、この際、左右各々の角度の間を定期的にスキャンする、いわゆるレーダーのようなフォーミングをするようにする。単純に、回転するようにしてもよい。
室内に人がいないとき、その電波強度は安定しているので、どの受信機においても一定の振幅を描くことになる。これに対し人が入ってくると、その動きに従って電波強度が変化する。これを侵入として検知する。もし屋内にペットが居たとしたらやはり変化するだろうから、閾値は都度調節できるようにする。これにより、ドアセンサや屋内カメラを一切使わずとも全室を監視できる。
ドアセンサやカメラに対し、そのままでは精度が落ちるため、感度や閾値の自動調整、動きのパターンをAIで学習するなどの措置が必要になるだろう。また、これだけでカメラが不要になるとまでは言い切れないが、少なくとも適材適所の新たな選択肢にはなるはずだ。

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