2017年6月9日金曜日

引き出しすのこ+パワーリフター


別の投稿で、ロボットが出し入れを引き受けるなら、家じゅうの隙間空間を活用して荷物を仕舞い、且つその場所と内容を覚えておいてくれるから、無駄なものを買わないで済んだり消費期限を逸して破棄することが減るだろう、という予測をした。
ただ、既存の建物でこれを実現するためには、相当高度なロボットが必要だ。現在ある家を生かしつつ、家の改造もロボットの高度さも最小限にするような工夫はできないだろうか、と考えていて思いついたのが、タイトルのような仕掛けだ。
パワーリフターというのは、リンク先を見てもらえば分かるが、重いものを高いところまで持ち上げる機械だ。例えば1500mmまで持ち上げるものが20万円弱で買える。家庭用としては少々お高いが、これは産業用だ。家庭用にもっとスペックの低い、安いものを作ることはできるだろう。その場合、天袋を想定して、高さを2000mmまで対応してもらうとありがたい。また耐荷重は逆に、50kgもあれば充分だ。
これにはキャスターがついているから、高さ方向へ逃げることが容易になる。後は奥行き方向に複数の箱を入れているときに、奥のものがカンタンに取れる仕掛けがあるとよい。天袋や押入れにはそれなりの奥行きがあるから、例えば700~900mmの範囲で箱を2段入れられるとよい。
このための仕掛けを担うのが、タイトルの「引き出しすのこ」だ。まず、このすのこは、押入れの奥行きに合わせて複数の種類があり、ぴったりのものを選ぶ。すのこは複数の縦方向(奥行きに向かって手前から伸びる方向)に長いもので、幅に合わせていくつかを並べて使う。そして、すのこの上部はテフロン加工されており、滑りを良くしてある。
並べるすのこは二種類あり、一つは幅調整のためだけに使うものだが、中央部の幅30cm程度のすのこには仕掛けがある。ブックエンドのようなL字型の冶具(金具でもプラスチックでもよい)があり、すのこの前部に電動ドライバのような工具を差し込んでスイッチを入れると、この冶具が前後に動く。具体的には、ボルトナットか滑車のような仕掛けが考えられる。つまり、この工具によって、奥にある荷物が手前に自動的に押し出されるわけだ。
これを前提に、リフターの先端にこの工具を取り付けておけば、高いところに二段階以上に押し込んだ段ボール箱を、苦もなく出し入れすることができる。電動ドライバの先にアダプタを付けるだけで同様なことができるようにしておけば、リフターが買えない家でも類似のことができる。
荷物を記憶するには、現在でもスマホのソフトが出ているから、特段新開発する必要はない。専用リフターが3万円、すのこが1万円程度で売りに出されれば、それなりに売れるように思う。

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