2017年6月22日木曜日

CAS冷凍+フリーズドライ


フリーズドライには、戻したときに食材の食感が変わってしまう欠点があった。代表的には、豆腐が高野豆腐になってしまう。じゃがいもがスカスカになってしまう。葉物野菜はしなしなになってしまう。これらの欠点を、「CAS冷凍」によって補うことはできないか、と考えた。つまり、冷凍にはCAS冷凍を使い、その後フリーズドライにする。

実際にはやってみなければ分からないが、上手くすれば豆腐を高野豆腐にせず、絹は絹、木綿は木綿の食感のまま、戻すことができるかもしれない。だとすればこれは画期的だ。例えばサラダ、冷奴、茶碗蒸し、刺身、などがフリーズドライにできる。

こうなると、対応できない料理や食材は殆どなく、非常食としても保存食としてもランニングストックとしても、普段とほぼ変わらないものを提供できることになる。今まで豆腐のまとめ買いなどは考えられなかったわけだが、それが可能になるし、コストコで大量の肉を買ってきても、主婦仲間で小分けする必要もない。一人暮らしでもLサイズのピザを買って少し食べ、残りを取っておくこともできる。会社に持っていく弁当に刺身が入っている、何てことも夢ではない。

もちろん、自宅でやるのではなく、始めから業務用で作ってくれるというのはアリだろう。アマノフーズのフリーズドライ製品のラインナップに海鮮丼やコブサラダが並ぶというのも、あり得るのではないかと思う。

そうなると、以前の提案「自動調理冷凍冷蔵庫」の作りも変わってくる。ストックはフリーズドライでよいので、冷凍冷蔵の必要はない。水はどうせ鍋で混ぜるのだから、ディスペンサーのようなものがあればよい、ということになる。

また、自動調理でなく自分で作る場合でも、別途提案している「水蒸気暴露法」を使うことで、ドライのまま皿に盛り付けて、戻し器に入れて、最後に調味料を掛けて終わり、ということもできるようになるのではないか。

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