2017年6月3日土曜日

バイオトイレ+エネファーム+循環風呂


一時はブームになった家庭用コジェネレーションシステムだが、最近はあまり話題にならないようだ。通称エネファームは燃料電池、エコウィルは発電機を駆動し、その排熱を給湯に充てる。
調べてみれば直ぐわかるが、一般家庭で使う際には、先に給湯が一杯になってしまい、そこで発電が止まる仕掛けになっている。このため思ったほど発電ができないのが現状だ。これを改善するには発電効率の向上が必要だが、その要求量は大きく、現実問題として直ぐに解決できるものではない。
このため、これ以上に効率を上げようとするなら、排熱を給湯以外にも使う必要がある。床暖房はその一つだが、当然ながら冬にしか使えない。調理に使えるほど高温であれば良いのだが、ヒートポンプを使ってもそこまでは困難だろう。
そこで考えるのがバイオトイレだ。バイオトイレと言えば、排便を微生物の力で分解するものだが、この微生物の活性化のためには保温が必要で、結構電力を消費するのだ。その保温は給湯よりも低い30~40℃で良いので、排熱利用としては理想的だ。
バイオトイレには生ごみも投入できるし、当然ながら水を大きく節約できる。また、震災時にも使用可能である。エネファームにも震災対応オプションがあるから、両者を合わせることで、震災時にもトイレとエネルギーに困らなくなる。また、エネファームによる発電量が増えれば買電量も減るため、電気代の節約量も増える。
更に循環風呂も付け加えれば、と思ったのだが、一般のものをそのまま使うと給湯量が大きく減ってしまうため、そのままでは使えない。そこで工夫をする。循環風呂の温度維持には通常は電熱ヒーターが使われるが、これを給湯の熱で行うようにすればよい。こうすれば風呂にも困らなくなり、水道使用量は、バイオトイレの効果と合わせ、一般家庭の半分にできる。もちろん震災時にも風呂に入れる。
エネルギーが維持できれば掃除も調理もできる。洗濯だけは大量の水が必要なので困難だが、一般よりも日常生活を維持できる度合いは大きく増え、精神的健康を保つことができるだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目の投稿:

超音波モーターの原理によるVR用トレッドミル

  VRにおけるリアリティ問題の一つに、その場で動くのではなく移動する場合、つまり歩いたり走ったりすることが挙げられる。実際にはその場にいるので、歩いたかのように足場を調節してやる必要がある。 これを実現する方法として、すり鉢状の滑りやすい足場を作っておく方法と、トレッドミルを使...

人気の投稿: