「ソーラールーフは普及するだろう」「ソーラールーフ普及による電力会社の変化」の続きとなる。
一般家庭の変化の第一は無論オール電化だ。それもバッテリ付きが基本になるので震災にも強いから、防災対策はかなり変わってくるはずだ。例えば、非常食を冷凍で蓄えることは今まで考えられなかった。電力が止まればたちまち全部ダメになってしまうからだ。だが、電力が止まらない前提であれば、冷凍食品を大量に保管しておいて、あるいは生野菜や肉魚をCAS冷凍しておいて、ランニングストックとして使用するようなことが可能になる。水も、ペットボトルで蓄えるのではなく、給湯タンクと浄水器を買う、という方向性が出てくる。
これはもちろん一軒家を想定したシステムなのだが、壁、物置やカーポートの屋根、崖斜面などにも当然設置可能である。元々屋根の使用効率も高いし、そういったところまで活用すれば、かなりの余剰電力が生まれる。そうすると、一般家庭ではエネルギー消費がむしろ豊富になり、新しい需要が生まれるかもしれない。
まず、冷暖房をケチらなくなるため、普段の生活の質が向上することも考えられる。風呂にしても、24時間風呂や温水シャワーの需要が増すだろう。一時期は自粛ムードだった「明るい夜」も復活するかもしれない。
また、自動車も電気自動車への購買意欲が増す。テスラはまだ高価だが、国産のEVやPHV、電動自転車や電動ミニカーなど、あるいは農家で使う作業機械が電化するなども考えられる。
個人的な興味としては、雨水と浄化槽下水の沸騰浄水を使って普段から水の自給を可能にすること、小規模な植物工場を作って食料の一部たりとも自給すること、がやってみたい。何れも無償の電力があれば、ランニングコストはかなり安い。
小規模業務としては、電力を大量に使う、且つ小分けで売れるものが考えられる。まず、製氷やアイスクリーム製造、またガス製造(液体酸素、液体窒素、電気分解による水素精製など)が考えられる。上と組み合わせ、自作の生鮮野菜をCAS冷凍で通販する、などは考えられる。アルミ精錬も電気の固まりとして有名だが、小売が成り立つものなのかどうか不明だ。
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