ロボットが人間に近づいてくるに連れて、ある程度までは親近感が増していくが、一定の限度を越えるとかえって怖くなる、という現象だ。その後再び親近感を増すらしいが、まだそれは検証されていない、と言っていい。
と、最近まで思っていた。だが、その検証は為されてきているようだ。CGや人形の技術が向上し、本当に違和感のないものができてきている。不気味の谷を越えることはできる、しかも思っているより早く、というのが最近の印象である。CGではSaya2016がその例として挙げられるだろう。造形の方は、もうちょっと時間が掛かるだろう。型取りまではできても、透明感のある肌の色の再現はまだ難しい。
動きの方はまだまだで、有名な石黒教授のロボットでも不気味の谷には届いていない。人間に危害を加えないため、アンドロイドでは空気を使っている例が多いが、しっかりと馬力の出るモーターを使ってまず(危険は離れればよいのだから)動きをしっかり出して、その後で安全性を検討する方が良さそうな気がする。
一方で、最近ASIMOの話題がないと思ったら、2011年以降の技術進歩に関してHPに記述がない。アシストロボットなどに研究の方向がいってしまったせいだろうか。どうも人間と同じ動きをするロボットへの関心は継続的には行かないようだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿