2017年2月24日金曜日

生物的プログラミングモデル


マルウェアの影響を抑えるために、生物を模したプログラミングモデルを考えてみる。
それは、プログラムをセルの単位で厳重に保護する。このセルが大量のネットワーク接続をしており、そのネットワーク自体がプログラムである、という形態になる。
セル単体は、人間が欲するような意味のある結果を出すものではない。それは体を構成するものだが、機能とするモノとして期待されているのは、手や足、臓器などといった、セルの集合体である。
また、その形態情報は各々のセルに組み込まれており、もしセルに異常があれば修復する機能が組み込まれている。ネットワークの構成情報は正にDNAである。DNAの構成要素まで完璧に生物をトレースする必要はないが、同程度の複雑さは必要で、これをランダムに変えても(死滅することはあれど)暴走することはないようにする。そういう意味ではここはプログラムや単純な属性情報ではなく、一種の記号、ないしは暗号になっている。
セルは、ネットワーク内での自分の位置と役割、ネットワークの状況(通信状況、仕事の進み具合など)によって性質を変え、また数を増やしたり減らしたりする。そのこと自体もDNAに記述してある。自然の細胞と違ってDNAコピーのミスはおこらない(はず)。このため(ネットワーク全体としての)命は永遠である。
このシステムにマルウェア的な侵入、破壊、誤動作を起こさせるには、セル間ネットワークの伝達情報を狂わせるしかない。例えば隣に新たなセルができたと思わせる、などだ。だが通信は暗号化されている上、単独のセルと繋がっただけではダメで、周りのセルを全て騙さなければならないので、難易度は高い。
ネットワーク自体がプログラム、なんて、どうやって作れば良いのだろう、とは思うが、生物で成功している以上、何らかの突破口はあるのではないか、と思う。

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