2017年4月28日金曜日

AIジャッジ


人工知能が充分に信頼できるようになれば、AI版「ジャッジ」のようなものが出てきてもおかしくない。
この「ジャッジ」は、「ジャッジ・ドレッド」のジャッジだ。つまり、逮捕した犯罪者をその場で裁判、判決、刑執行を行える権限を持つ者である。ロボットのようなものを想定しているのではなく、ネットの情報や監視カメラ、センサなどから犯罪を検知し、その場で犯人を特定して通報するシステムだ。
犯罪の証拠はその場で収集され、即時に提出可能になる。残りは本人の精神鑑定や情状酌量の余地だが、これも犯人が特定されれば即座に過去の情報が入手され、AIによって整理された上で提出される。
つまり、必ずしも検察側に有利な証拠だけでなく、裁判で必要な証拠のうちオンラインで入手可能な情報を全て、素早く集めるシステムだ。証拠集めや証拠の有効性に関する議論が大幅に減ることで、裁判に掛かる日数を大幅に低減することができる。
裁判自体にもAIが使われ、それが充分信頼できるようになれば、即時判決までは充分に可能、ということになる。さすがに刑執行といっても死刑以外は即時にはできないから、そこまで極端ではない。
刑の軽重に対する世間の評判もAIに組み込まれ賢くなっていくから、少なくとも恣意満載の人間に裁かれるよりは幾分納得のできるシステムになるはずだ。

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