新しい商品を世に問う前に、まずは経営者を説き伏せ、試作して周りの人に見せ、アンテナショップにおいてみたりモニターを雇って触らせてみたりする、というのは、世の至る所で行われている。これをAIである程度代用できれば、商品開発の速度がぐっと上がるはずだ。
これは、AIをターゲットの「普通の人」の代わりにする、というものだと考えればよい。本物の人間を使うのに比べて①偏りが少なく②何回も同じことができて③高速に処理できる、という特徴を持つ。また、ターゲット層をスイッチ一つで切り替えられるので、年齢層毎の解析なども瞬時に可能だ。
残念ながら、物理的な商品、食べ物などにはまだ応用ができず、どちらかというとアプリケーション(例えばスマホ)に有効だが、視覚的なところ(パッケージデザインなど)までは直ぐに開発できるだろう。将来的にはロボットを使って物理的なもの(UIデザイン)までは対応できるだろう。
これなら、試作ができたらいきなりテストマーケティングして、その結果をもって会議に臨めばよい。ある種、経営者の判断より公平なものになる可能性すらある。
防災シミュレーションでは、逃げる人の行動をシミュレーションをしていたが、こちらは嗜好をシミュレーションする。これらは用途は違えど、目的に合致した考えや行動をとる仮想人格である、という点で似たようなものだ。今後、AI仮想人格を使ったXX、といったシステムは、色々増えていくのだろう。
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