人工知能教師については以前から考えてきたのだが、時代の進むのが早い。
この記事は大学レベルのものだが、本質的には座学ならどんなものにでも対応できる。教師の仕事の半分が、これで持っていかれることになる。
これは教育のコストを減らす効果がある。即ち知的レベルの格差を減らし、底上げを推進する。一方で教師の価値は落ち、所得は下がるだろう。塾の名物教師のような特殊なものを除けば、市場も縮小するはずだ。
個人的には、学校の勉強だけでなく、世の中のあらゆる知識について、このような教師を作って欲しいものだ。つまり、固定した教材をベースとするのではなく、広大なネット空間の情報をベースとして、どんなことにも質問に答えてくれて、またその答が分からないと言うと更に解説してくれるようなものだ。これはWatsonと言えどちょっと勝手が違うはずで、まだ研究の余地がある。
自分が思い立ったらどんなことでも好きなだけ勉強できるという世界は素晴らしい。それが安ければなお更だ。日本は行政が教育にかけるコストが少ないそうだが、これならIT投資でもあるので少しは本気になってくれるのではないか、と期待する。そのためには日本でもWatsonに相当するようなAIシステムが必要だ。知る限りでは日立のAT/Hと富士通のZinraiが有名だが、どちらもWatsonとはかなり異なる。日本はこのような研究は流行らないのだろうか。将来が心配である。
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