2017年4月9日日曜日

大穴ホイール自転車の可能性


ボールベアリングの原理を使えば、タイヤの内側を中空にすることができる。二重丸の外側がタイヤで、内側が車(自転車や自動車)の筐体に繋がるようにするのだが、更にその中は中空になる。外側と内側の丸の間にはベアリングが入っているのでスムースに回転する。自動車では、ホイールインモーター型の電気自動車が代表例で、内側の丸の内側にはモーターとギヤが入っている。
自転車は自動車よりタイヤの直径が大きいので、大きな穴を開けることができる。そこにはかなり大きな「荷物」を入れることが可能だ。
そこに何を入れるか。例えば買い物袋やヘルメットを入れるというのは直ぐに思いつくが、自転車に固有の何かを入れるとして、有望なものが二つある。まず一つ目は、電動自転車ないしは電動バイクのバッテリとモーターなどだ。
薄いながらも大面積を確保できる、モーターの形状やギア等の自由度が大きく上がる、また従来の電動自転車のバッテリより重心を低く作れる、前と後ろ両方合わせることで更に大きな体積を確保できる、という特徴より、より自由度の高いデザインが可能となる。
もう一つの可能性とは、ジャイロである。ベアリングを二重ではなく三重にして、真ん中の丸の中に輪状の重りを入れて高速回転させるのだ。こうすると転倒に対して大きな耐性を得ることができる。もちろん電力は消費するが、バッテリも充分に積めるから問題はない。
転倒しにくい自転車というのは、高齢者や初心者向けに一定の需要がある。また、重い荷物を積んだ自転車、更には幼児を乗せる二人乗り、三人乗り自転車に対しても需要がある。
無論、自転車は二輪なので、両方を搭載することも可能である。この場合、後輪をジャイロにするのがよいかと思われる。

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